概要
2042年、国民全員を監視し、犯罪者を事前に予測しマーク付けをすることによって、世界一もっとも安全な国となった日本。
殺された父の復讐から刑事となった三輪蕗二は、念願の警視庁へ異動する。しかし、そこで待ち受けていたのは、蕗二最大の敵≪犯罪者予備軍・通称ブルーマーク≫だったー。
人は、なぜ人を殺すのか。
誰も口にしない人間の真の恐ろしさと狂気を≪ 視る ≫。
その答えを知ったとき、あなたは目を背けずにいられるか。
連続殺人を史上最速のハイスピードで解決に挑む、超臨場型刑事小説。
ここで描く事件、悲劇、未来……全て【あり得る】!
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ミステリーを愛する全ての人におすすめしたい作品
【物語は】
ある事件現場から始まる。ある人物の記憶の一部によって。書き出しから凄く引き込まれる本格派ミステリーだと感じた。本編に入ると、情景描写などから入り、推理モノ、サスペンスもののドラマの1場面を想像させる、あの『警視庁』が出てくるのだ。少し硬さを感じる作風が、ミステリーらしさを醸し出し読者の心をぐっと掴む。特に冒頭の日付や時間の記載は、もうそれだけでワクワクしてしまう。ミステリーというジャンルへの期待を充分満たしている作品だ。しっかりと情景描写、行動描写、人物描写が書き込まれており、必要な情報が分かりやすくスラスラと読み進められる。ここで、設定の時代の世界観が分かって来るのだが、それは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!猟奇殺人事件 vs 「特殊殺人対策捜査班」
超管理社会に起こる猟奇殺人事件を扱った警察小説。そこに、近未来の情景やサイコメトリー要素が絡めてある本作。
面白いです(*´ω`*)
少々ヘビー気味の文体ではありますが、写実的な描写が生み出すリアリティは凄惨な事件現場や緊迫感のある捜査過程を遺憾なく浮かび上がらせ、漫画「多重人格探偵サイコ」を彷彿させる代物。
そんなダークな雰囲気とバランスを取っているのが、事件を追う「特殊殺人対策捜査班」を構成する六人それぞれの過去やキャラクター性。濃い目の会話劇と心理描写に加えて、文字数が苦にならないテンポの良さも本作の特徴(更には、読み手にしっかりとした印象を落とす参考人や所轄の刑事達といった顔出し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!リアルなドラマを見ているような臨場感です。
タイトルに惹かれて読み始め、最新話まで読みました。タイトル以上に格好良いストーリーです。
まず発想が凄い!
もしこれが未来の日本で起こるとするならびびり症な私は"マーク付"にびくびく怯えながら暮らしてしまいそうです...リアルにその世界の中に自分が入り込んでいる感覚に陥ります。
全体の描写は細かく丁寧で作者様高い文章力との圧巻の知識量を感じます。事件毎にエピソードが分かれているので拾い読みする事も出来るかと思うのですが、物語にきちんとした繋がりがあるので一番初めから一気に読むのが個人的にはオススメです。特に主人公の過去に関するシーンは悲しくて目が潤みました。登場キャラクターも個性が強く一…続きを読む