一攫千金を夢見て旅立った兄が、病んで帰ってきた。ボチボチでコツコツ冒険するのが大事だと、旅をしてわかりました

　ヒューゴの兄は、レンジャーの腕を買われて冒険者になった。
「冒険者になって大金持ちになる！」と意気込んで、兄は旅立つ。
　それまでの間、ヒューゴはパーティを抜けた老魔道士のもとで修業をする。
　数年後、兄は「こんなはずじゃなかった」と病んで帰宅した。
　高額のトレジャーは奪い合い。依頼料金の高い仕事を取れたとしても過酷。冒険者同士で足の引っ張り合いまで。
　精神的にまいってしまった兄は、老魔道士の手でカウンセリングを受けることに。
　ヒューゴは、「人の役に立てる仕事」なら、なんでもやろうと決めた。
　そんな人当たりのいいヒューゴの下に、仲間たちが集まってくる。
　貴族の女魔法使い。冒険者を引退する寸前だった、未亡人のダークエルフ忍者。ダチョウ頭の神父など。

　地道な冒険を続けていた彼らは、やがて伝説となる。