隣の席の七海さんは、今日も距離感バグってます

二学期の席替えで、去年から同じクラスだった『七海莉愛』と、初めて隣の席になった。
高校でも有名な美少女……なんだけど、彼女には少し困った問題がある。

「ぁ……キミが隣なんだ。よろしく」

そう言って、七海さんは顔を近付ける。
一歩間違えればキスできてしまうほどのバグった距離感。

「え……近い? 　って、何が?」

気付いてください、七海さん。
これは友達の距離じゃないんです。

「……でも、相手の目を見て話すのって、普通じゃん?」

もっと離れてても、相手の目は見れますよ!?

マイペースで、ちょっと不思議な七海さんと過ごす、ドキドキの高校生活。
次第に仲良くなっていくにつれて知る、彼女の想い。
これは七海さんとの甘酸っぱい青春の物語。