概要
あの日交わしたセピア色の約束が、僕たちふたりを永遠に結びつける
高校一年の夏休みが始まってまだ間もないある日の午後。
疎遠になっていた親戚で不幸があったことを知らされた万里(ばんり)は、海外出張中の父の代理で葬儀に出席するために遠方にある母方の田舎へと赴く。
通夜が始まりしばらくした頃、制服をきた参列者の集団の中の一人が万里の前で足を止める。
「あの。もしかして万里くん?」
「そうだけど、君は?」
「私は――」
潮の香りを乗せた南風が柔らかに吹き抜ける田舎の町を、少年と少女は肩を並べて歩き出した。
いつの間にか失くしてしまっていた、二人だけの宝物を探すために。
疎遠になっていた親戚で不幸があったことを知らされた万里(ばんり)は、海外出張中の父の代理で葬儀に出席するために遠方にある母方の田舎へと赴く。
通夜が始まりしばらくした頃、制服をきた参列者の集団の中の一人が万里の前で足を止める。
「あの。もしかして万里くん?」
「そうだけど、君は?」
「私は――」
潮の香りを乗せた南風が柔らかに吹き抜ける田舎の町を、少年と少女は肩を並べて歩き出した。
いつの間にか失くしてしまっていた、二人だけの宝物を探すために。
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