幼馴染に嘘告された上にSNSで晒された俺、暴漢に襲われた人気美少女ライバーを助けてバスる。美少女ライバーの愛が重すぎて逃げられない

水間ノボル🐳@書籍化決定!

1章

第1話 嘘告+晒し

「春人のこと好きです! あたしと付き合ってください!」


 放課後の教室。

 俺は幼馴染の冬乃に呼び出された。


「……実は俺も、ずっと冬乃のこと好きだった」

「本当に? 本当にあたしのこと、好きなの?」

「うん。本当だよ!」

「やったあ! 嬉しい!」


 冬乃は俺に抱きついた。

 柔らかな胸がたゆんと当たる。


「これからあたしたち、彼氏彼女だね!」

「そうだね」

「えへへ……たくさん思い出作ろうね!」

「うん!」


 こうして、俺は幼馴染の冬乃と付き合うことになった。

 ずっと好きだった冬乃に、高校生になって告白されるなんて夢みたいだった。


 ★


 朝の教室。

 クラスメイトが俺を見て、ヒソヒソ話している。


(なんでみんな、俺を見ているんだろう……?)


 俺は少し不安になりながら、席に座った。


「春人、大丈夫か?」


 俺の幼馴染で親友、悠介が席に来た。


「は? 何が?」

「あれだよ、あれ」

「あれって?」

「まさか、まだ見てないのか?」


 悠介はスマホを取り出した。

 人気のショート動画アプリ、トークティックを開く。


 動画のタイトルは【吐き気がする🤮】。


「え……俺?」


 動画に映っていたのは、昨日の俺と冬乃だ。

 冬乃が俺に告白する、そこまでは問題なかった。

 だが、その後、


「罰ゲーム終了でーす! 春人くんに告白した感想は?」


 クラスの陽キャでイケメン、太田が動画に出てきた。


「春人にコクるなんて、マジ吐き気がしたわ」

「でも、春人くんは冬乃のこと好きみたいだよ?」

「あんな陰キャでキモイ奴、絶対あり得ないからw」


 俺はこれ以上、動画を見ることができなかった。


「これ、もう10万再生されてるし、Ztubeにも転載されまくっているからさ……心配になって」


 悠介が俺の肩に手を置いた。

 

「……冬乃!」


 俺は教室へ入って来た冬乃に突撃する。


「あ、春人。おはよー」

「おい! ふざけなんな!」

「あは★ バレちゃった? 昨日の告白はね、罰ゲームだったの」

「お前なあ……それで済むと思って——」

「あたしが本気で春人みたいなキモイ陰キャと付き合うわけないでしょ? この身のほど知らずー」

「なんだと……」


 俺は冬乃の腕を掴むと、


「きゃああああああ! 痴漢、痴漢よ! 市川に襲われるううう!」

「おい、やめろ……」

「大丈夫か? 冬乃」


 太田が俺たちのところへ来た。


「手を離せ。市川」

 

 俺の手を掴む太田。


「冬乃が嫌がってるだろ?」

「お前ら……」

「太田くんって優しい♡ あ、春人に1つ言っておくね」

「なんだよ」

「あたし、太田くんと付き合ってるから! だからもうあたしに付きまとわないで!」


 俺は冬乃から手を離した。


 ……こんな酷いことって、本当にあるのか?  




 ——この後、春人は人気ライバーとなり、幼馴染は激しく後悔することになる。


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