幼馴染に嘘告された上にSNSで晒された俺、暴漢に襲われた人気美少女ライバーを助けてバスる。美少女ライバーの愛が重すぎて逃げられない

第40話 期末テスト終了(幼馴染も終了

「やっと終わったな。怠かったわー」

　悠介がぼやく。

　今日、期末テストが終わった。

「春人、今回はできたか？」

「いや、あんまり……」

「なるほどな。本当はどうせ、俺よりできたんだろ？」

「んなことないって」

　実際、最近は配信を頑張っていたからあまりできなかった……

　だけど、

「クソ〜〜っ！　人気ライバーになって、しかも成績も俺よりいいのかよ！　前世でどんだけ徳を積んだんだ、キサマは！」

「いてえよ！」

　悠介にヘッドロックをかけられる。

　地味に痛いわ……

「てか、今日も冬乃来なかったな」

　ふいに悠介が、冬乃の話題を振ってくる。

「そうだな……」

「期末テストも受けなかったみたいだし、このままマジで【自主退学】するのかな？」

「さあな。俺はわからん」

　あの【体操着事件】の後、冬乃は学校へ来なくなった。

　噂によると、部屋にずっと引きこもってるらしい。

「ま、自業自得だよな」

「まあな……」

「……お前さあ、もっと怒れよ。冬乃はお前を【変態】にして晒し上げようとしたんだぞ。普通はキレまくることだろ」

「うーん、そうだなあ。どうでもいいつうか」

「春人、いい人すぎ……」

　たしかに悠介の言う通り、普通はもっと怒るのだろう。

　だけど最近の俺は、ライバー活動とか新しい友達の亜美とか、今までとは違う生活になった。

　正直、冬乃のことは悠介に言われるまで、意識の片隅にもなかった。

「あと、元カレの太田も来てないな」

「言われてみればそうだな」

　冬乃と一緒に嘘告動画を撮った太田も来てなかった。

　ま、俺には関係ないが……

「春人くん！　期末テストのお疲れ様会しましょう！」