2章

第17話 後輩女子からコラボを迫られる

「市川パイセン! あたしとコラボしましょう!」


 放課後、廊下で背後から声をかけられた。


「なんだ……桜庭か」

「ぶー! なんだとはなんですかぁ! せっかくかわいい陽キャの後輩が、陰キャのパイセンに声をかけてあげたのにー!」

「おいおい」


 桜庭瑠奈(さくらにわ るな)。


 中学からの部活の後輩。高校1年。


 ツインテールとぱっちりとした瞳が、あどけなさを感じさせる。


 見た目が小さくてかわいいから、かなりモテる。


 学校のイケメンによく告られているが、全員断ってるらしい。


 で、人気ライバーの【暗黒クロエ】でもある。


「それとも、今や人気ライバーの【涼屋カエデ】さんは、あたしなんかとコラボできないってことですか?」


 涼屋カエデ。


 俺のライバーとしての名前だ。


 配信を始めて1週間。この名前で呼ばれるのはまだ慣れない。


「桜庭。お前も人気ライバーだろ? 別に俺なんかとコラボしなくても、もっといいライバーが……」

「せっかく市川パイセンがデビューしたんですから、ライバーの先輩として支援したくて」

「男性ライバーと女性ライバーがコラボするのはいろいろヤバいだろ」

「……だって、市川パイセンには、いろいろ助けてもらいましたから。恩返ししたくて」


 桜庭とは中学の時にいろいろあった。


 特に部活のほうでいろいろと……


「もうあの時のことはいいよ。大したことしてないし」

「そんなことないです! あたしはすっごく助けられました。だから、少しでも市川パイセンの役に立ちたくて……」

「……わかったよ。コラボしよう」

「にっしっし。市川パイセンはチョロいっすね」

「お前なあ……」

「じゃあ、明日、市川パイセンの家でよろしくっす!」


 ★


 春人と瑠奈のやりとりの影で……


 イヤホンで2人の会話を聞いていた亜美。


「もお。春人くんは優しすぎるんですね。あたしが害虫から守ってあげないといけませんねー」


 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【★あとがき】


2章スタートです!


まだまだ【ざまぁ】と【ヤンデレ】があります!


モチベになりますので、


よろしければフォローや星をいただけますと嬉しいです。



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