幼馴染に嘘告された上にSNSで晒された俺、暴漢に襲われた人気美少女ライバーを助けてバスる。美少女ライバーの愛が重すぎて逃げられない

第21話 あたしは全部見ています 亜美視点

『だいじょーぶですよ？　市川パイセンを襲ったりしませんから！』

『いやいや、お前、そういう問題じゃ……』

『市川パイセンに添い寝してもらえば、気持ちが安心でると思って……』

『どうしてもか？』

『市川パイセンが添い寝するまで帰りません』

　しゅるしゅるしゅる……

　2人がベッドに入る音が聞こえます。

「春人くんは優しすぎます。だから女(虫)につけこまれるんですね……」

　カーテンの近くに仕掛けたカメラ。

　あの女と春人くんがベッドに……

　すべてが見えています。

『ば、バカ！　どこ触ってるんだ！』

『たまたまですよー』

『絶対わざとだろ』

『あたしのも触って』

『やめろって……』

　あたしはまだ春人くんと一緒に寝ていません。

　あの女は約束を破りました……

　絶対、許せないです。

『市川パイセンの背中、落ち着く……』

『もう起きよう。こんなの良くない』

『市川パイセンは、宮本先輩のこと好きなの？』

『なんでそんなこと……』

『女の勘っすよ』

『何もないよ。ただの事務所の仲間で、クラスメイト』

『ふーん……』

　そうですよね。

　あたしたちの間には、何もないです……

『あの配信の市川パイセン、かっこよかった』

『……そうか』

『あたしのことも守ってほしい』

　次の瞬間、

　あの女は、あろうことか、

　ちゅっ……！

　春人くんの唇を奪いました。

「戦闘、開始です」