第24話 幼馴染の冤罪計画☠️ 冬乃視点

 ——春人が二人の人気美少女ライバーに愛されている一方その頃。

 

「もう……あたしは終わった。太田くんに捨てられて、リアルでもネットでも嫌われて……」


 絶望の日々。


 学校へも行かなくなっていた。


 以前、ちやほやしていた友達は、誰も冬乃を助けに来ない。

 

 【嘘告幼馴染、冬乃監視スレ】が某巨大掲示板に乱立し、冬乃ディスが追い切れないほど書き込まれた。


 つぶやきアプリYでは、冬乃ディスをつぶやくと【バズる】ため、インフルエンサーが冬乃ディスをつぶやきまくった。


 結果、ネットでも完全に冬乃の居場所はない。


「ぜんぶ、春人と宮本のせいよ。あいつらさえいなければあたしは今頃【人気美少女ライバー】だったのに……」


 冬乃はひとり、部屋で妄想する。


 人気美少女ライバーとなった自分を。

 

「人気ライバーになって、大手事務所からデビューして、芸能界に入って、イケメン俳優と付き合って……」


 春人は冬乃の成功への【踏み台】にすぎない。


 なのに今は……


 春人は冬乃がほしいものを、すべて手に入れている。


「春人を、破滅させてやる」


 冬乃はパソコンを開いた。


「ふふふ。【春人完全冤罪計画】。あいつを【性犯罪者】にして、すべてを奪ってやる……」


 冬乃は黒い笑みを浮かべた。


「ま、あたしをコケにしたことを泣いて土下座するなら、許してやってもいいけどね。一瞬だけ【付き合ってやって】もいいか」 


 パソコンをゆっくり閉じる。


「ぜんぶ、あたしを愛さない春人が悪いのよ」



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