041:食堂車両にて……(2)

「 まぁ、これは凄く美味しいですわね 」

「 うむ、初めての体験だ。ラグナスのジャムがまさかこのような旨みを引き出すとは 」

「 なんと、そんなにも美味なのですか!?では、私も…… 」


どうやら俺の呑みっぷりが余程良かったらしく、それを見た客たちがこぞっての注文し始めたのを気に、食堂車両に訪れている富豪たちは皆、物珍しい【ドッキリベリー】の果実水ジュースを口に感銘をあげ始めた。


結果、担当らしいリサさんとノイさんは大忙しとなったのだがその顔々には充実感を浮かべた眩い笑顔が満開しており、苦悶などの表情は一切ない。


新しく、また物珍しい商品と言うものは中々に手を出しづらいものだ。故にあまり評判に上がらなかった自信作が飛ぶように注文され続けている現状が二人には嬉しいのかもしれない。


そんな生き生きとしている彼女達を前に飲むこの特製果実水ジュースは格別で、またそれに合うとして一緒にオススメしてくれたほろ苦いクッキーの茶菓子も、もう最高だ。


コーヒー豆を砕き粉末にしたものを少量混ぜ込んでいるらしいこの菓子は子供が食べるにはちと苦いかもしれないが、その分濃厚な芳醇を満遍なく生地に閉じ込めており、一口噛んだ瞬間に、思わず目を閉じて浸りたくなるような香ばしさが広がり、更にそこへこの【ドッキリベリー】の甘味を最大限に引き出した果実水ジュースを加える事によって、それはもう天にも昇る幸福となるのだ。


この組み合わせを初めて口にした瞬間「ベストマッチ!!!」と叫んだのは言うまでもない。


「 うぅぅん、幸せだぁぁ…… 」


幸福の余韻を楽しむ。これらの至高は決してがっついてはいけない。大事に大事に味わうのが作法だと今自分で決めた。


目を閉じて「ふぅぅん」と鼻から出る息さえ楽しむ。もしこの場にルイスがいたら「気持ち悪い」とどストレートの罵声が飛んでくるだろうが、今は俺一人だ。つまり……俺の勝ち。


「 カイル様申し訳ありませんが、もう少々お待ち下さいませ。手が空き次第すぐにでもお部屋まで飲み物とお菓子の方を配膳をさせて頂きますので 」


忙しいながらもこちらの注文を気にかけてくれるリサさんの優しさがまた素晴らしい。


「 いえいえ、お構いなく。俺に気にせずお仕事頑張って下さい。なんなら、盆貸してもらえれば適当に持って行きますよ? 」


「 いえ、そう言うわけには……お客様のお手を煩わせる訳には参りません。 」


流石は客商売のプロと言う事だろう。毅然とした対応にまたしても拍手を送りたくなる。

俺たちと年が近いとは思えない程に立派な人たちだ。


そうして少し、何度でも茶菓子と果実水ジュースの幸せに浸り続けていると二人の忙しなさも少し落ち着いてきたように見える。


「 ノイちゃん後は私がさせて頂くので、カイル様のご注文のほどをよろしくお願いします 」


二人は同期と言う事なので、本来はもっと柔らかく話しているのであろうが、仕事柄丁寧な言葉を使っているのだろう。その指示に「わかりました」と反応し、ノイさんは配膳台を手にカウンターから出てくる。そして俺へとゆっくりとお辞儀を向けてくれた。


「 大変お待たせしてしまい、申し訳ありません。それではこれよりお部屋の方へ向かわせて頂きます 」


「 よろしくお願いします。俺もすぐに向かいますね 」


そう言って台を手に歩き出すノイさんを背にカウンターを後にしようと、名残惜しさはあるもののコップの中身を全て飲み干し、残った茶菓子も平らげる。


そして席を立とうとした瞬間、不意に聞き覚えのある、しかしこんな場所では発せられて良いはずもない、そんな風の割ける音が耳についたかと思うと、それに追従するように、おそらくノイさんのものであろう予想すらしていなかった「きゃっ」という短い悲鳴が一帯に響く。


( なんだッ!!? )


急ぎ視線を彼女へと向けようと試みながらも、癖から無意識に气流力りゅうりょくによる感覚の強化を展開。


それにより、より鮮明に聴こえるようになった聴力がまだ言葉になっていない焦燥の吐息と、おそらく配膳台から発せられたのであろう食器類の擦れ合う高音、そして重量のあるナニカが出す鈍い効果音などを拾った。


視線が現場を映し出す。そうして広がった光景、それらから得た情報を即座に整理すると、謎の衝撃がノイさんを襲い、それによりバランスを大きく崩した彼女は手にしている台諸共、塵一つない清潔を施された床へと盛大に倒れようとしているというこの瞬間が理解できた。


( マズイッ!? )


おそらくこのままだと怪我をするだけで無く、配膳台にある皿は割れ、それに乗っていた菓子も含め四散したモノ達はこの場を間違いなく汚してしまう。そうなれば彼女がこの列車のスタッフとして築き上げてきた信用や評価に大きな傷がつく可能性は大いにある。


そんな導き出された思考は、意志と混ざり合う事で俺の身体を持てる最高速で動かし始めた。


まるでリースとの手合わせで繰り出すような素早いステップで席から瞬時に飛び出しては顔面から倒れようとしている彼女の身体を片手を使って抱き止める。


そこから、これは賭けではあるが、絶妙な加減を乗せた片脚でノイさん同様に床へと沈もうとしている台を蹴り上げ、倒れようとしている反応を力を使って無理やりに起き上がる行動へと変換させた。


それによりまるで動く振り子人形のような姿勢の揺れが始まろうとするが、ここからはもう祈るしかない。


( 頼むから起き上がった先で上にまだ残っている食器たちが落ちるなんて事にならないでくれよ! )


願いだけを残しすぐさま次の動き。もはや一つの行動タスクを確実に終わらせていくなんて悠長なことをしている暇などないのだ。


切り替えた思考の元、台からも溢れ今まさに空を舞っている最中の皿たちへと迷いなく持てる高速を用いて空いている手を伸ばす。


( 間に合ってくれ!!? )


寸前の行動。その数々。

常人ならなし得ない事だろうが、俺は气流力使いなんだッこんなこと!!?


日頃の鍛錬の賜物か、伸ばし辿り着いたそれをなんとか掴み取る事に成功。そしてそのまま更に床へと落下ダイブしようとしている菓子たちを既に乗ってある至高が落ちないよう巧みに動かしては、どうにか一つ二つと確実に着地させてゆく。


結果、舞い落ちようとしていたクッキーの全てはどうにか皿に戻すことができ、そこから切願の眼で振り子になろうとしていた蹴り上げた配膳台を確認してみると、どうやら祈りが届いたのかそれの揺れも安定してきているようで、上に載せたモノたちも無事であった結末に心の底から安堵した。


「 ………ふぅ。なんとかなったか? 」


念の為一通りの確認を再度目視し、それを終えるとようやっと气流力ちからの循環を止めて、大きく息を吐く。


流石に今回ばっかりはかなり焦った。するとそんな气流力りゅうりょくによって成し得た一連の曲芸が、驚愕によりこちらへと集まった視線たちには見せ物のように感じられたのか、それへの賞賛を乗せた拍手の大喝采が一斉に俺へと向けられ始めた。


「 素晴らしい!!なんという卓越した体捌きなんだ!!? 」

「 ほんと、素晴らしいですわ!! 」

「 お見事ブラボー!!! 」


あらゆる歓声が全身に浴びせられている。

悪い気はしないんだが、流石に照れる。というより、恥ずかしいな、これは……


「 ハハハ、どうもどうもぉぉ…… 」


拍手喝采などあまり体験のない事に羞恥を浮かべながらも軽くそれらに会釈を返してゆく。


「 あ、あの……カイル、様 」


……ん?


耳につくノイさんの声。それにより瞬間、脳裏に電撃が走る。


忙しなく動いていた為に気付くことすらなかった、非常時だったからとはいえ、異性を片手で抱きしめては胸に押し付けているというセクハラ紛いのこの現状を理解し、パニックが瞬く間に心を埋め尽くした。


「 わっわっわっ!!す、すみません!!!! 」


慌てて彼女から手を離しては後ずさる。更に狼狽から両手は意味もなく四方八方に動き続けてしまう。


焦燥に次ぐ焦燥。なんと声をかければ良いのか言葉に詰まってしまっているが、そんな俺の脳内では童貞心から薄らと思い出してしまう衣服越しに感じたノイさんの体温や感触などがこれ見よがしに浮かんでしまい、自分でも分かるほどに顔は熱く、また赤くなってしまっている気がする。


仕方ないでしょうッ俺だって男の子だもんね!!!


しかし、今だアワアワとしている俺とは対照的にノイさんは今にも泣き出しそうな表情を浮かべては、ばっと勢いよく頭を下げてきた。


「 この度は誠に申し訳ありませんでした!! 」


今だ続く拍手喝采を上書きするように、喉が盛んばかりの謝罪。


そんな彼女の必死さを目になんとか心の狼狽は治まり、ここからまた落ち着いた動きをする為に、ダメ押しとばかりに「こほん」と咳払いを一つ溢して更に精神を安定させる。


「 ま、まぁまぁ。そんな事よりお身体の方は大丈夫ですか? 」


冷静を戻した事で出来るだけ優しい声色を含めて宥めては体調の確認を問うが、彼女はただひたすらにそのままの姿勢で肉体など気にもせず頭すら上げてくれない。


そしてこのような出来事は初めてだったのか、目の前で起きた事に現実味を感じられず呆けてしまっていたであろうリサさんもようやっと我に帰ったのか、カウンターから急いで出てきてはノイさん同様に俺や、驚かせてしまった周囲の客たちへ慌てて頭を下げ始めてしまい、これではもはや大・謝罪大会だ。


幸いなのは他の客たちも「気になさらず」と二人に温かい言葉をかけてくれており皆彼女たちに優しさを向けてくれていることだろう。


そんな声たちに続き、俺もノイさんへ話を向ける。


「 ノイさん、大事なかったんだし皆さんもこう言ってくださってるので、ほんとお気になさらず。お身体の方が大丈夫なようなら引き続き部屋への配膳よろしくお願いします。そろそろ連れが腹減ったって暴れかねないので 」


そう言い切りいつものニカッとした豪快な笑みを浮かべてみると彼女は少し涙の混じった「ありがとうございます」という小さな言葉を残し、台を手に車両を後にした。


リサさんも、もう一度俺へと謝罪を口にしてはカウンターへと戻っていく。


さて、あと残す事といえば……釘を刺すことかな


一件落着とばかりに以前の雰囲気を取り戻す食堂。そんな中で推測を確かなものにするために頭の中で先程の現場を再構築する。


ノイさんが悲鳴を上げる前に聞こえた、俺の日常ではよく聞くあの音。

加えて強化された視力により確認した彼女の衣服に僅かに付着していたゴミや跡などの情報を組み合わせれば、この問題の元凶を導き出すなど簡単だ。


そうしてまとまった結論と共に俺は表情と気持ちを切り替えすぐ近くにある一つのテーブルへと向かう。

そしてそこにある席に腰掛ける、白のスーツに派手な金の装飾を見せびらかすようにジャラジャラと付けては意味もなく靡かせている、一見で金持ちの嫌味なぼっちゃま。という印象が感じられるその長身、金髪ショートヘアの男へと威圧の視線を刺した。


男はそんな俺を前にゆっくりと口を開こうとしてくるが、それを言葉にさせるよりも先に被せるようにこちらの感情を吐く。


「 いくら金持ちだからって、女の子を足蹴りして良い理由なんてないでしょうよ?なに考えてんだ、あんた? 」


そう圧を込めた俺の言葉に、しかし顔見知りという訳でもないソレは失笑を溢した。


「 突然話しかけてきたかと思えばなんだ?何を言っているのかさっぱり分からない。訳のわからない難癖をつけるのはやめろ 」


そう悪気もなく吐いてはテーブルのカップを口にするそんな輩を俺はひたすらに睨み続けた。

和やかな車両の中、この空間だけは空気がヒリついているのがわかる。


「 確かに他の客やスタッフからは死角になってたし、本人でさえ『横を通り過ぎようとしたら突然お客様から蹴られた』なんてそうそう口にしてはくれないだろうよ。けど、嘘を通したいなら相手を考えた方がいい。气流力りゅうりょく使い舐めんなよ? 」


心の奥底にある冷たい感情を込めた言葉を並べる、するとおそらく一般人である目の前のソレも流石に堪えたのか顔色こそ変わらず悠々と保っているがその額には幾つかの冷や汗を伝わせ始めている。


そして「ふぅ」と何かを切り替えるように息を吐いては、歪な笑みを俺へと向けてきた。


「 最年少冠使役者クラウンホルダーと名高い、カイル・ダルチだな?会えて光栄だよ 」


今だ強がるようにしているソレは顔付きをそのままに言葉を続ける。


「 私はカウロ・ウィンカウン。ウィンカウン家の次期頭首にして今回の魔冠號器クラウンアゲート資格者選出試験を機に最強の存在となる男だ。覚えておくと良い 」


「 ……… 」


沈黙を続ける。今はこれが正解だろう。

こう言う馬鹿はこちらが何かを言わなくても勝手に聞いてもいない事をベラベラと話し出すものだ。

その思惑通りに、俺が無言を貫くそんな様に苛立ったのかカウロと名乗るその金持ちは声を荒立て更に口を早める。


「 最年少だなんだと囃し立てられ、持ち上げられ続けている貴様のような愚民を、あの聖なる剣【魔剛竜の心臓ギラスディバインド】を手に潰し殺せるその瞬間が実に待ち遠しいものだ!! 」


そんな理不尽な荒立て、しかしその言葉の中にひっかかるものがあり、眉が僅かに反応してしまう。


つまりは俺が目障りだからという、ただそれだけの嫉妬のような私情の為に仲良く話していたノイさんにちょっかいをかけて、困らせようとしたというしょうもない話か?


会ったのは初めてではあるが、いつかこんな輩が現れるなんて事もあるかもなとは思っていただけにそこに驚きなどはない。


実際大事故になることも防げたのだから、それはいいのだ。


問題なのは『貴様のような愚民をーーー潰し殺せるその瞬間が待ち遠しいものだ!!』という発言の並び。


……何故こいつはのような言葉を使ったのか?


そこに疑問がかかる……軽くカマをかけてみるか。


「 ……何を勘違いしてるか知らないが、俺は幼馴染たちとでここにいるだけで試験とは無関係だ 」


本来この選出試験でランダムに召集されるはずの使役者ホルダー達の存在は、筆記試験を突破し実技試験の組み合わせが受験生に明かされるまでどこにも開示されない。


仮にそれを知る人物がいるとすれば本人か、中央所属の職員。後は自ら話を聞かせた信頼における友くらいのものだ。


しかし、もしそれら以外にこの情報を握っている存在がいるとすれば、それは中央の情報が何処かから漏れていることを意味してしまう。


故に目の前のソレを冷ややかに試してみると、先程まで言いたい放題だったハズの悪はまさに「しまった」というような馬鹿丸出しの反応を示し始める。


しかし、もう隠す気すらないのか、冷や汗をそのままにやはり歪な笑みは継続している。


「 そうなのか?それは失礼した。しかし、と言う事もあるかもしれない。もし試験会場で会うような事があれば、その時はよろしく頼もう 」


「 ……試験に挑むなら、少なくとも魔相間図くらいは暗記しておくんだな。まぁ、言うまでもないだろうが 」


思う所はあるが今は最悪の推測なんて考えても仕方がない。


純粋に目の前の存在がこの世界において最難関と名高い試験に挑もうとしている受験生であるのなら、それは後の合否に関わらず敬意を払うべきだ。


そう僅かに感じ、過去にその試練を乗り越えた合格者としてせめてものアドバイスを送ったのだが、眼前の嫌味な金持ちはそんな助言を鼻で笑った。


「 魔相間図?……あぁ、魔石の相性を表した相関図の事か……ふっ、そんなもの必要ない!!弱者の思考だ!!あの素晴らしい力さえあれば、全ては解決するのだからッッ!!! 」


「 そうかい、なら精々頑張りな 」


あぁ、こいつは試験落ちるな。

その思いを溢さないように気を付けつつも踵を返す。


こんなのと長話しをした所で得るものもなければ楽しくもない。そんな無駄な時間を使うくらいならさっさと帰ろう。


「 最後に、食事の予定は…… 」


「 先に部屋で食べるように手配してる 」


軽く視線を向け、嫌味の言葉を遮る。万が一食事の誘いなどであれば絶対にお断りだからだ。


これ以上こんなやつに頭を使いたくない。もう色々と考えるのは疲れた。


「 そうか、部屋でとなるとコースメニューか。であるのならここのメインディッシュは是非楽しめば良い。お前のようなものが一生で何度も食すことが出来ないような素晴らしい一品だからな 」


「 ………それはどうも 」


短く吐き捨てる。しかし、そんな最後まで変わらずの傲慢を貫いてくれたおかげで、忘れてしまっていた当初の目的を思い出せた。


最後とばかりにゆっくりとカウロへと向き直り、持てる全ての黒き感情を込めた視線を刺す。


それによりようやっと崩れる気持ちの悪い笑み。意図的に圧を込めるなどとは考えない、ただ純粋に俺は内なる言葉を吐き出した。


「 忠告しとくよ。俺にとってあんたが何者だろうが関係ない。けど、また知り合いや仲間達にちょっかい掛けて苦しめようとするなら次こそは覚悟しといたほうがいい……… 」


そこまで口にし、俺なんかに気押されているのか全身を小刻みに震わせているソレとの距離を詰める。

そして聞き間違いなどないように、聞きこぼしなどないように、顔をグイッと近付けてはその目を、眼球を、その先にあるカウロの魂を確かに睨みつけた。


「  」


「 ひぃ…… 」


耳に付く恐怖の溢れ。しかし、返答など求めていない。必要ない。

はじめに想定していたよりも強い感情となってしまったが、内にあるソレをちゃんと言い切ったのを気に、今度こそ踵を返し食堂車両を後にする。


折角良い気分だったってのに、もう最悪だ。


深くため息をつきながらも、俺は気持ちを落ち着かせつつ部屋へと足を進めるのであった……ーーー

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