概要
王女の私に馬の世話をしろと? はいっ、喜んで!
二十年前、ヴァネディア王国の王子、ラザフォーの婚約者だったフランシアは、アカデミーの卒業パーティーの場で王子から婚約破棄を言い渡されます。
それから二十年、フランシアはアカデミーの同期だった隣国ストランジェの王子トーリと結婚して、テルルとネオの二人の子供を授かり、ストランジェで幸せに過ごしていました。テルルは奔放な少女で、いつも王宮にはおらず馬の世話をしたり、時には遊牧に出かけたりします。テルルが十五歳になる年のある日、フランシアの元にヴァネディアの王妃から手紙が届きました。その内容はテルルにヴァネディアのアカデミーへの入学を薦めるもの。ヴァネディアの王妃であるルティーシャは、フランシアから王子を奪って婚約破棄させた張本人で、父のトーリが毛嫌いしています。しかし母はテルルにヴァネディア
それから二十年、フランシアはアカデミーの同期だった隣国ストランジェの王子トーリと結婚して、テルルとネオの二人の子供を授かり、ストランジェで幸せに過ごしていました。テルルは奔放な少女で、いつも王宮にはおらず馬の世話をしたり、時には遊牧に出かけたりします。テルルが十五歳になる年のある日、フランシアの元にヴァネディアの王妃から手紙が届きました。その内容はテルルにヴァネディアのアカデミーへの入学を薦めるもの。ヴァネディアの王妃であるルティーシャは、フランシアから王子を奪って婚約破棄させた張本人で、父のトーリが毛嫌いしています。しかし母はテルルにヴァネディア