作家遊葉の特異点

未来人、AIロボット、魔法少女、ラノベ作家、平成後期の東京と実家。

「噫、現代ファンタジーだ」


遊葉はラノベ作家である。
流行を先読みしてハイファンタジーを書いたらアニメ化映画化の超絶ヒットを叩きだした、若き天才作家が彼だ。

しかし遊葉が本当に書きたいのは、少年時代を過ごした平成後期に人気のあった『学園ラブコメ』だった。

遊葉が著作を原作とした映画作品を新宿TOHOシネマズで鑑賞し悦に入っていた時、
泥づくりの謎の獣と、それを従える国籍不明の軍人に襲われる。
あわや死亡の窮地を救ったのは、銀髪が透き通る美少女だった。
遊葉は銀髪の美少女から強引に胸を揉まされ、高校時代にタイムリープする。

訳の分からぬＳＦもどきに巻き込まれた遊葉だが、その本質は何も変わっちゃいなかった。
今度こそ…続きを読む