隣人は小悪魔。だけど攻めるとデレる。
谷口陽太は今日も隣人に頭を悩ます。隣人の川瀬愛美は抜群のスタイルで文武両道、周囲から圧倒的な人気を得ている美少女。などと傍から聞いてるだけなら何の問題もない絵に描いた優等生だ。だがその実態はいわゆる小悪魔だった。
「私……谷口のことが……！」
「か、川瀬……？」
「あははは！ 冗談だよ。谷口の反応は本当面白いね～」
「この野郎……！」
といった具合にいつもからかわれてしまう。川瀬にたまには仕返ししてやろう、そう思った谷口は彼女の言動に対して慌てるのではなくあえて乗っかかるような態度を取って彼女を攻める。その結果、彼女はデレたような反応を取る。
……が、実の所川瀬愛美は小悪魔キャラでも何でもなく、自身の好きな人である谷口との接し方がわからないという理由で小悪魔ぶっていた。そして今まで一方的にアプローチしていたが、ある日谷口に迫られるような言動をされ、いつものような接し方ができなくなる……といった残念なポンコツ美少女だった。
好意からではなく単に面白半分で自分をからかっていると思い込んでいる谷口、接し方がわからずいつも谷口へのアプローチが空回ってしまう川瀬。これはそんな思いのすれ違っている二人の物語。
