年下先輩に甘やかされる俺

波止場小依はすべてを持っていた。
容姿。可愛らしい顔立ち、光を浴びて輝く白髪、鋭く理知的な瞳。１０人中１２人が求婚するに違いない。
知性。飛び級して１５歳にして高校３年生をやっている。
運動。その姿を誰も見たことはない。人に畏れすら抱かせながら、己の研究室に籠っていた。

長刀瞬には何もなかった。
容姿、普通。知性、普通。運動、普通。何のとりえも特徴もないにもかかわらず、虐められていた。

関わるはずのない２人。１通の気紛れがすべてを変えて、波止場小依はこう言った。
『君、私に甘やかされないか？』
この作品は、そんな言葉から始まるラブコメである。

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