概要
✜死神の鎌が不幸を刈り、私は幸せの種を蒔く。きっと優しい私が芽生える。
皮肉屋で、自分勝手だった私。
勤め先は倒産決定、彼氏のディヴィッドは事故で意識が戻らない。
私は現状を打開しようともせず、不幸な私を受け入れていた。
ある日のこと。
勤め先の最終日の営業時間が終わり、「三つ編みおさげ徹底ルール」と「ショッキングピンクの制服」から解放された私は、家路に就こうとしていたんだけど……その途中で雷に撃たれ、緊急搬送。
それ以降、私には死神の姿が見えるようになった。
驚く私に事の顛末を教えてくれたのは、1人の死神。名前はブラック。
彼は元々人間だった。
本体はどこかの病院のベッドの上。他の死神に魂を半分削られた結果、死神にされてしまったらしい。
ブラックはそいつから自身の魂を取り返そうとしていた。
しかも、ディヴィッドも魂を刈り取られ、死神になっている可能性が
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- ★★★ Excellent!!!読めばきっと元気になる! これが死神のご加護かも?
失業した帰り道で、雷に打たれた主人公:ジュリア。不幸は重なり、死神が見えるようになってしまう。
でも、その死神:ブラックは、何やら訳ありで……。
ちょっとひねくれているジュリアと、大人っぽいブラックのバディは、次第に「死神」の秘密に迫っていきます。
海外ドラマ風の本作。ジュリアの皮肉っぽい語り口が心地いいんですよね。ちょっと自分を卑下している風なんですけど、全然嫌味じゃなくて。作者様の言葉選びが巧みで、「この子、かわいいな~」って思いました。
伏線の仕込みも嫌味が無くてキレイなんです。序盤から、さりげなく織り込まれているんです。思わず「あー、これが伏線だったのか!」と膝を打ちました。そ…続きを読む