失業した帰り道で、雷に打たれた主人公:ジュリア。不幸は重なり、死神が見えるようになってしまう。
でも、その死神:ブラックは、何やら訳ありで……。
ちょっとひねくれているジュリアと、大人っぽいブラックのバディは、次第に「死神」の秘密に迫っていきます。
海外ドラマ風の本作。ジュリアの皮肉っぽい語り口が心地いいんですよね。ちょっと自分を卑下している風なんですけど、全然嫌味じゃなくて。作者様の言葉選びが巧みで、「この子、かわいいな~」って思いました。
伏線の仕込みも嫌味が無くてキレイなんです。序盤から、さりげなく織り込まれているんです。思わず「あー、これが伏線だったのか!」と膝を打ちました。そして、伏線がキレイに回収されていく様は、ほれぼれしてしまいました。
自主企画から、ぶらりと立ち寄った一読者ですが、読み終わると、すっかり作者さんのファンになっていました。
自信を持ってオススメしたい作品です。