明治よろず屋茶館

　時は明治中期。帝都のとある呉服屋・東雲呉服店の中にある扉の奥には、『よろず屋茶館』と銘打った秘密の部屋がある。
　そこを訪れるは、その部屋の主と助手に相談事がある客のみ――。一度訪れれば、極上の茶と菓子でもてなしながら、依頼を解決してくれるという。
　訳あって普段は男装姿をしている美少女『律』は、呉服店の次期後継ぎである青年・類の助手として、今日も客の持ち込む依頼解決に乗り出す。

※ミステリーと言いつつ、人は一切死にません。「日常ライトミステリー×じれじれ両片思い」です。