将来誰もが通る可能性がある介護という問題。少子化で老人だけが増えていく中で非常に重要な役割を担う職業であるにも関わらず、あまり知られていない職業に関わる問題点や未来について書かれており、新人ケアマネージャーの視点からとても興味深く読ませる作品だと思います。少しでも興味のある方は読んでみては如何でしょうか?
介護が必要な人は、自分一人の力では日常生活もままならないのだ。しかし今のコロナの時代ではケアマネージャーの手助けを受けるという事は、コロナ感染のリスクを伴うもの。本書はそんな戦いを新人ケアマネージャーの視点から描いたものである。あまり清書はされていないのだろうか。だが逆にそれが現場からの走り書きのような臨場感を与えてくれる。戦いが繰り広げられている、一つの現場の空気が吸えるような、そんな作品だ。
ソーシャルワーカーを経て、ケアマネジャーの資格を得た佐竹さんが、コロナ禍の中、利用者であるご夫婦を救おうと奮闘します。途中、現実にはないルールが登場いたしますが、次期改定では、感染症関連についてのなんらかの見直しが盛り込まれるのではないかと言う現実的な状況であるだけに、リアルタイムでワクワクする展開に…現場で働くケアマネジャーたちのリアルな姿に引き込まれました。新人佐竹さんが、コロナ禍の中でどのように成長していくのか、早く続きが読みたくなるお話です。
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