第6話 コロナ陽性患者発生!

同日 13時

佐竹は阿部さんの奥さんの受診先である

霞が関総合病院に向かった


診察が終了の連絡が、先ほど

佐竹の個人携帯にメールが入ったのであった


佐竹が 霞が関総合病院まで来ると

病院の玄関の掲示板に

多くの人だかりができており 近づいてみると

驚くべく内容が 掲示されていた


『令和2年4月9日

当院病棟勤務看護師の新型コロナウイルス感染が判明しました。

看護師2名,看護補助者1名,患者及びその濃厚接触者11名,合計14名の感染が確認されております。

 院内感染の発生により,患者さんやご家族,市民をはじめ関係者の皆様に多大なご心配,ご迷惑をお掛けしたことを,改めて深くお詫び申し上げます。

 尚本日、令和2年4月9日 13時より緊急措置として,外来診療の原則停止及び診療体制を一部制限致します。PCR検査の実施により感染状況を把握し,保健所の指導のもと感染拡大防止に努めてまいります。』


「えっ!?

コロナ陽性患者だって!

院内感染とあるけれど・・奥様は大丈夫だろうか?」


佐竹はとりあえず 

奥さんの電話にかけるが繋がらない


多くの患者と近隣住民が電話をしていた為

回線が混線しており 不通になっているようだった


霞が関総合病院の午前の外来は終了していたが

まだ院内には多くの患者が 残っていた


「あっ!佐竹さん!」


「奥様!良かった無事ですか?

今張り紙で、コロナ陽性患者が出たとありますが・・奥様は大丈夫ですか?」

阿部さんの奥さんはギブスをしており、明らかに骨折が確認された


大菱形骨骨折と診断され

全治2~3か月と言われています。

それよりコロナ感染だけど・・私も

濃厚接触者にあたるようです

でも発熱もないし・・自覚症状がゼロなので、連絡先を伝えて、自宅で様子を

見ることになったのだけど

毎日病院に状態を報告しなければなりません。


私が万が一コロナに感染してはいけないので

近くのホテルで様子を見ようと思うのです


しばらく家には戻れません!

すいません 主人の事ですが。。」

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