第7話 『霞が関特別ルール』

「困った・・・

どうしたら良いだろうか・・」

佐竹は阿部さんの奥さんが

コロナ感染の濃厚接触者となると

明日、保健所の指示で

PCR検査を受けることになっているが

陰性が確認できるまでは・・

しばらく夫婦での同居は厳しいだろう


緊急ショートステイが望ましいが

本人の思いを確認し

弟嫁様の協力がどこまで可能か?


一度、事業所に戻り

所長に相談をし・・それから丸亀デイに

本人さんに会いに行くことにしよう


佐竹は、霞が関ケアプランセンターに向かった

この霞が関ケアプランセンターは

厚労省直轄の政府系事業所であり

(*実際は存在しない)


他の事業所と基本は同一ではあり

介護保険制度のルールを基に

事業所運営されるのだが


独自の『霞が関ルール』があり

将来的に介護保険制度に

導入されたら良いと思われる

サービスを暫定的であるが

盛り込む事が可能であり

しかも算定する事が可能なのである!


本来介護保険制度の見直しは

3年ごとであり

次回は2021年度に

介護保険制度改正・報酬改定がなされる事になっている。


しかし厚労省より

今回のコロナ感染症の

状況下での裁量が認められる

緊急指示が出されており


霞が関ケアプランセンターの特別CM(ケアマネ)が作成するケアプランは

所長の許可がおりないと

発行できないのだが

一度認められたケアプランは

期間限定ではあるが

厚労省が認めた特別措置プランとして

上限最大15000単位まで

算定する事が可能なのである!


しかも介護度別の区分支給限度基準額に

当てはまらないので

その対応は特別措置であるといえた。

(*実際は存在しない)


このサービスは

全ての介護保険サービスに適用される

【訪問介護・訪問入浴介護・訪問看護・訪問リハ・通所リハビリテーション・通所介護・短期入所生活介護・福祉用具貸与・短期入所療養介護(介護老人保健施設)・地域密着型通所介護等 その他多数】


今回も阿部さんに対して

この『霞が関ルール』が認められるかどうか?は

担当CM(ケアマネ)の裁量にかかっているのである!


「何とかしなくては!」

佐竹は事務所に電話をかけた


「お疲れ様です!

佐竹です!

小柴所長はおられますか?


すいません!小柴所長

今から 事務所に戻りますが・・阿部さんの事で

至急、所長に相談したいのですが!


分かりました!すぐに戻ります」

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