第28話 「7つの提案」①

佐竹にとって

大川教授と堂本氏との会食は

とても有意義であった


「今晩は眠れそうにないわ・・」


佐竹はこれまでの人生の中で

自分をここまで評価し

自己肯定感を上げてくれる経験は 初めてであった


◇◆


「佐竹さん!

日本新大学への進学は

君の人生において

必ずプラスになる!と

我々は信じている!


返事はいつでも良い!

もしそれでも

気持ちが乗らなかったら

推薦は取り下げよう!


しかしすぐに結論を出さずに

私と堂本氏が提案する

「7つの提案」だけでも受けて欲しいのだ!


君のご両親には

私から説得させてもらうから安心してくれ!」


「・・・・・

分かりました!

私の為に・・そこまでおっしゃって頂いて

とても光栄に思っています


でも一晩だけ

考えさせてください!」


「分かった!

良い返事を待っているよ!」


佐竹はそのように返事をしたが

まだ気持ちが揺らいでおり

気持ちが紋々としていた



「どうしよう・・・

大川教授は、間違いなく

日本で最も有名な教授であり


ネットで検索しても

これまでの偉業が列挙されている


そのような著名な教授が

私に対して、普通では考えられない

申し出をしてくれているのだ・・・

普通なら誰も断らないだろう・・


でも・・

私は元来

目立ちたくなく

自分の人生に対して

大きな展望を抱く事は

これまでなかった。。


自分には

分不相応と思えてならない・・


しかし「7つの提案」だけなら

受けても良いのかも?

そこから先は

その時に考えたら・・


「よし!

大川教授の申し出を受けよう!!」


佐竹和美は

夢心地になりながら

妄想を繰り広げ

深い眠りに入っていった・・

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