第3話 弟嫁との相談
佐竹は阿部さん宅を出て
急ぎ近隣に住む 弟宅の家に走った
事前に奥さんから 電話を1本入れて貰っており
事情を説明してもらっていた
どこまで協力して頂けるか・・・
相談する為に 阿部さんの弟嫁宅に会いに向かった
「はじめまして!
わたしく 霞が関ケアプランセンターの佐竹と申します!
阿部さんの弟様の奥様ですか?」
「佐竹さんですね?
お待ちしていました!事情は聞いています
どうぞ中にお入りください!」
「ありがとうございます!」
「兄嫁から 連絡が入り
すぐに夫にも電話を入れています
私たち夫婦が どこまで支援ができるか?
最初にはっきり申し上げておきます!
私たち夫婦と兄夫婦の間には確執があります!
私たちに気持ちがあっても
兄が私たちの支援を 受け入れてくれるか?
そこが心配です。。
それに私たちにも家庭があるのです
夫は毎日仕事の帰りが遅く
私も日中パートをしています
佐竹さん あなたはケアマネとして
どこまでの支援が必要と思われるか?
プロの視点で 兄が納得するように お話しして下さい!
「勿論です!頑張ります」
佐竹は プレッシャーを感じながら
兄嫁と 阿部さん宅に向かった
まずは 妻の診察の結果により左右されるが・・
とにかく妻の診察が終える13時頃まで
ご自宅にひとりにさせられないので
デイサービスの体験利用をお願いしよう!
利用中は、排泄介助や、食事の確保が可能であり
万が一家に戻れなく事になった場合
併設のショートステイに緊急入所をお願いしよう!
レスパイト入院はコロナが流行しているので
受け入れ先が見つからないだろう・・
妻はしばらく通院が続くだろうし
骨折の患部の痛みが軽減するまでは
無理はさせられない!
ヘルパー導入が必要になるだろう・・・
バルンカテーテルのフォローの為
訪問看護の回数を 週2回に増やした方が良いな!
佐竹は必要なサービスを 思い浮かべてはいるが
本人が興奮状態にあり
理解力が低下している中で
新人ケアマネである私が
どこまで説得力ある言葉で
伝えられるだろうか?
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