コロナの悲劇

妻の願い・・主人の介護を！

PCR検査の結果

安部さんは

陽性反応である事が発覚した・・・

【佐竹は安部さん奥さんに電話を掛けた】

「佐竹さん！

主人は入院になりますか？」

「そうなりますね・・

保健所の指示で

コロナ指定病院への入院の手配を

行っているところです・・」

「主人は私がいないとダメなのです・・

入院中も病室への出入りは可能でしょうか？」

「それは・・」

「お願いします！

佐竹さんは厚労省直轄の

特別公務員だと聞きました・・

私だけ特別扱いは

できない事は重々承知していますが・・

私は長年

主人の介護をしていますし

主人は、なかなか難しい気性であり

病院側も苦労されると思うのです！

私が側で看病できれば

看護師さんの助けになると思います！

だから・・」

「しかし・・

奥様の身に・・万が一の事があれば。。」

「そうですよね・・・

私は今PCR検査の結果待ちです

前回は陰性でしたが

主人にコロナ陽性反応が出ているのであれば

私も陽性である可能性が高い筈！

私に陽性反応であれば

同室の部屋も可能ですか？」

「奥様に陽性反応が出たのであれば

より無理はできないと

判断されるのではないでしょうか？」

「しかし・・

自覚症状がない人も

多くいると聞きます・・

私は、今回手首の骨折はしましたが

もう完治は近いですし・・

絶対無理はしませんので・・

何とか・・交渉だけでもして頂けませんか？」

分かりました・・

私に権限がある訳ではありませんが

保健所の担当者には

かけあってみます！

ただし保健所の指示は

絶対ですから・・

その点だけご了承下さい！」

「分かりました・・」