第30話 明日から
「明日か・・」
佐竹和美は週末の土曜日に
堂本氏が身を寄せている日雇い労働者が集う
集合住宅に出向く事になっていた
「高校生の私に
一体何ができるのだろう?」
佐竹は不安に感じつつ
人の人生に初めて関わる事に対して
一体自分は何者なのだろう?と感じていた
これまで親の扶養下にあり
人から受けるばかりの人生
人の為に自分の時間を割く事が
ほとんどなかった
自分を必要としてくれる事に関して
戸惑いと緊張感・・
自分の今後の進むべき道を
深く考えさせられる
良い機会となった
「私は必要とされているのだ!
これまでこれほど自分を評価し
自分を認め、必要としてくれた事があっただろうか?
私は、生きているのだなぁ・・
これから自分にできる事
精一杯努力してみよう!
堂本さんの人生に
どのような関わりができるのか?
分からないけれど
きっと自分にとって
大きなプラスの経験ができるに違いない!
『私は大きなチャンスが
与えられているのだ!』
人生は出会いで決まる!と聞いた事があるが・・
本当だなぁ・・と
佐竹はしみじみと感じたのであった
『さぁ!
明日からスタートだ!』
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