第21話 ぐだぐだ系TSっ娘


 夏休みも終わり、今日から二学期だ。

 そして、ボクは――――――



「如月千尋です! 真治の未来の妻です! よろしくお願いします!」

「妻言うな」



 転入するので、制服如月ちゃんを着て自己紹介の練習中。



「え? じゃあなんて言うの? 彼女?」

「言わんでよろしい」

「えー……」



 でも、余計な宣言するとイタイ人に見られるからやめておこ。


 ……まあ、結構な頻度でメイド服を着て、学校まで行ってるけどね!


 クラスメイトたちも顔馴染みさ! 真治と同じクラスだからね! 怖いものなんて何もない!



「真治! 行こっ!」

「ああ、そうだな。制服、似合ってるぞ」

「ふぇっ!?」



 まさかいきなり褒められるとは思わず、不意打ちをくらった。



「あ、ありがとう……」




 学校で自己紹介も終えて、元々馴染んでいたクラスメイトたちと仲良くし、真治と共にアパートまで帰ってきた。



「こういうの……なんか、いいね」

「学校行ってなかったもんな。ちょっと変な感じがするな」

「……ボクの制服如月ちゃん姿に興奮したの?」

「しねーよ」



 制服如月ちゃんからメイド服に着替える。


 もうメイド服が私服みたいな感覚になってるよ。真治も真治で日常風景を見てる感じで違和感持たなくなってるし。



「お昼は何にするー?」

「ラーメンで」



 ラーメンって……こんな暑い日に? 今日30度超えてるよ? 別にいいけどさ。




 ◇◇◇


 麺を茹でてラーメンを作り、好みのトッピングを食卓に並べた。



「はい、召し上がれ」

「いただきます」



 ラーメンを食べると暑くて身体がぐでーって動かなくなる。

 なんか暑くてどうでもよくなっちゃうな。



「冷房……温度下げて」

「もう下がらん」



 スカートが暑苦しいし、蒸れる……



「あつい……」

「ちょっ!? お前やめろ!」



 スカートを持ち上げてファサファサしていると真治からのお叱りの声を受けた。

 別に下着ぐらい今さらじゃない? さっきだって制服から着替える時とかモロ丸出しだったわけだし……何か問題ある?



「……靴下脱ご」



 靴下を脱ぐと足がだいぶ楽になった。


 そうして真治とアパートで怠けていると、真治の携帯に1通のメールが届いた。



「千尋……愛菜が怒ってるぞ」

「え? なんで?」

「お泊まり女子会って言えばわかると……」



 あー……アレ本当にやるんだ。たしか13時に愛菜の家だっけ?


 今は……15時……ちょっと怠け過ぎたかな? 愛菜、怒ってるかな? まあ、勝手に怒らせとけば良いか。



「今度から泊まりなら早めに言えよ? ほら、制服如月ちゃんと必要なもの持って行ってこい。夕飯は適当に食っておくから」

「ああ、うん……わかった……」



 色々必要なものを準備し、愛菜の家へと向かった。




 ◇◇◇



「お待たせー」

「メイドで来んな」

「真治みたいなこと言うね」

「誰でも同じ反応するわ」



 そうかな? 突然家にロリメイドが来たら誰でも喜ぶと思うけど……まあ、いいや。



「お邪魔しまーす」



 ボクは愛菜の家へと侵入した。







――――――――――――――――――――

【あとがき】


 はい、こちらあとがきコーナーです☆


 ……というおふざけは置いといて、ちょっとしたご報告があります。


『TSっ娘ちゃんは親友くんをおとしたい! ~目指せ、六畳一間のイチャイチャ共同生活♡他の女は近づけさせたりしないよ?~』は明日から1ヶ月ほどお休みをさして戴きます。



 理由としましては、故郷(なろう)の方で8月中に投稿を済ませないといけない作品があり、それを全て仕上げてくるからです!!


 え? 今まで通り平行で進めれば良いじゃないかって?


 残念でしたね! 本作は初投稿2日目から全てストックだけでここまで更新されていたんですよ!!


 取り下げるのも考えましたけど、既にフォローしてくださった方もいらっしゃったので『一時的に放置』という状態にさせて戴きました。


 書き終え次第帰ってくるので、よろしくお願いいたします。



 次回は愛菜と千尋がモブ二人を混ぜて女子会するというお話の予定です。(もしかしたらモブ二人は弾かれるかも)



 それではだいたい1ヶ月後ぐらいにお会いしましょう! さらばだァーーーーッ!!!







 あっ、応援やコメント、☆で称えて戴けると帰ってきた時にやる気MAXで全てが満ち足りるので、宜しかったらお願いします!



 それではさらばだァァァッ!!(二回目)




 ※8月13日 追記:あと1週間~2週間程度で復帰します。

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