第12話 田舎にまで襲来されて嫉妬しちゃう系TSっ娘
はい、目が覚めたので言いたいことがあります!
ちんちんだけにとか、くだらないことを思い付いたばかりに言ってしまって申し訳ありませんでしたァ!!
「千尋ちゃん、起きた? 真治のちんちん凄かった?」
「二言目がそれですか。凄かったですけど」
「答えるのかよ」
「あっ、ちん……ちんじ!」
危ない危ない、真治のことをちんちんって呼ぶところだった……ん? 何かおかしかったような?
「誰がちんじだゴラ。折角言い直したのに混ざってんじゃねーよ」
「ああ、ごめん。つい……」
「おい。ついってなんだよ」
その夜、ボクと真治は二人で布団を並べて横になって寝た。
まさか明日、かつてないほどの猛烈な感情を迎えるとも知らずに……
◇◇◇
翌朝、真治よりも早く起きたボクはメイド服に着替えて台所に向かう。
するとそこには既に起きて料理をしている人間が二人いた。
「おはようございま……す?」
「ふっ、遅かったわね。残念ね千尋。真治の朝食が作り終えちゃったわ」
そこにはあえて何も告げないで放置して来たはずの幼馴染みである愛菜の姿があった。
「なんでいるの……」
「この私を欺けると思ってるの? 情報は全て筒抜けだったのよ!」
なん……だと……っ!?
すると真治のお婆ちゃんが満足そうな顔をして台所を離れて行く姿が見えた。
「またか」
「また?」
「昨日もやられたんだよ。真治のちんちん押しつけられてね」
「ゴフッ!?」
唐突に吐血した愛菜。彼女の様子が少しおかしかった。
……もしかしてダメージ入ってる?
「真治のちんちんは小さかったけど、ボクの裸を見たら大きくなったんだよ!」
「ゲフッ……」
愛菜がダメージを受けていると真治が台所までやってきた。
「あれ? 愛菜居たのか?」
「うん! 真治を追いかけて来た!」
「そうか。わざわざ遠いのにありがとな」
真治が愛菜の頭を撫でた。
むぅ……うらやましい……。けど、コイツのやってること、悪質なストーカーじゃない?
「し、真治! お、ぉはょぅ……」
「お、おはよう……」
話しかけた瞬間に昨日のことを思い出し、恥ずかしくて声が小さくなる。
真治も気まずそうに挨拶をしてそのまま立ち去ってしまった。
「はい、真治。あーん」
「あ、あーん」
真治の彼女であるボクを前にして、真治にベタベタと触れる愛菜。きっちり胸まで使いやがって……!
「なんか千尋からの視線が怖いんだが……」
「気のせいよ。ほら、つぎ。あーん」
「あ、あーん」
……ズルい。
ボクだって真治ともっとイチャイチャしたい!
でも、真治の顔を見ると恥ずかしくて出来ないから我慢してるのに……それなのに、この女はそれを好機にボクの真治に触れやがって……!
コイツだけは絶対に許さない!
このボクが直々に制裁を下してくれる!!
神の裁きを受けよッ!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます