第039話 爆裂☆乱闘

「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおら!」

 ミカエラは、父親に叩き込まれた軍事格闘術を、特殊部隊にめがけて浴びせる。すかさずランチャーで相手の戦車を爆殺。


 どごおおおおおおおん


「おーっほっほっほっほっほっほ! 訓練サボってるんじゃありませんの? 手ぬるいですわ!」

 兵士の一人の顔面を踏んづけながら、ミカエラは交戦を続けていた。


「うふふふふふ」

 片手斧を持って、白いエプロン姿のニシカは都市部へ入っていく。

 ドグシャ。

 兵士は頭から血を流して倒れた。

「お、おいこれ大丈夫なのか?」

「大丈夫よ。この斧で切られた傷は、死につながらないようにできているの! でも痛覚はあるわ」

「うへぇ……」

「生きながらも苦しむのよ! うふふふふふふはははは」

「どのみち頭やられてまともに動けるわけねーか……、先急ぐぞッ」

 二人は煙の上がる都市部へと入っていく。

「ん?」

「どうしたニシカ?」

「なにか……空を飛んでない? あれは……げ、幻獣種のドラゴン! それも幻獣人のドラゴンよ! 羽が生えてる!」

「ま、まさか」

 そして、力任せに落下してくるルーナ。

「しいいいいいいおおおおおおおおりいいいいいいいいい!」

「ひえええええ」

 どごーん。ばこーんめきゃーん。

「ふ、ふふふふふ」

「あ、あれ? お前泣いてない?」

「な、泣いてなんかないッ! し、し、シオリッ! ここで会ったが百年目だ! おとなしく肉団子になるがいいッ!」

 ニシカは首をかしげる。

「あのー……どちら様で?」

「ニシカ、こいつはルーナって言って、シンエン出身の幼馴染だ……! 逃げろー!」

「は、はーい♡」

 次の瞬間。煙が上がる。ルーナがシオリに突進する。

「ドラゴンにはドラゴンだ。……ネールッ! こい!」

 シオリの横にもドラゴン型の精霊が登場する。

「うおおおおおおおおおおおおおおガルルるっるぁ!」

 ルーナは翼を利用してシオリの目の前で高く飛び上がって、落下する。

 ずどーん。砂が吹きあがった。

「そーい」

 ニシカは片手斧をルーナに投げた。

「あふん」

 ルーナ、撃沈。え、なにこれ。ニシカさん強くない?

「お、おいニシカ!」

「えっへへ、死なないからダイジョブダイジョブ。動けないように、結晶入れとこうね」

 そう言うと、ニシカは念鉄鋼の結晶をルーナの口で破裂させる。すると。

「ぐ、ぐぬぬぬぬぬぬう、私のおっぱいがフローフリー。ラリってる患者もめでたいので悪魔で伝達。勝負しかないワゴンにレモンにもし私は入ってます。全然よい。ぐおおおおおお、しおりいいいいいいいいいいいいいいいいい寂しかったぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「な、なんですって! 念鉄鋼が効かない!?」

 ニシカは、驚きの声を上げる。

「おい、ニシカ、どういうことなんだ!?」

「これは、……もしかしたら、このルーナさんのシオリに対するクソデカ感情が念鉄鋼が与える雑念を上回っているのかもしれないわ!」

「ど、どうなるんだ!」

「わ、わからない……念鉄鋼の雑念に抗える人は初めて見た……。ちょっとまって、これを取り出すわ」

 ニシカは、ポケットから眼鏡のようなものを取り出した。

「てってれー! 念計測器!」

「こ、これで何を図るんだ!?」

「まあ、みてて……」

 眼鏡をかけて、ルーナの方向を見つめる。ニシカの眼鏡からピピっという電子音が響くが……。

「なにこれッ!? クソデカ感情指数が200……210……220……すごい、どんどん上がっていくッ!」

「ねぇ、頼むから鳥〇明先生を怒らせるようなデザインにするのはやめてくんない?」

「230……240……ッ! ご、53万!」

「なぜそうなる。何故数字が飛ぶ」

 バンッ! 念計測器が破裂した。

「こ、故障じゃないわ、このルーナさんはッ! 明らかに規格外のクソデカ感情を抱いているッ!」

「だから何だよクソデカ感情って……」

「ようは、エモいってことよ! まずい、このままだと念鉄鋼とクソデカ感情が反応を起こして、大爆発が起きてしまうッ! このルーナさんを止めるしかないわ!」

 ルーナは頭を抱えて呻いている。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「なんじゃこの超展開」

 呆れるシオリをよそに、今度は銃のようなものを取り出すニシカ。

「おいおいおいおい、近未来的なデザインだぞ」

 人工音声がニシカに響く。

「携帯型心理診断鎮圧執行システム」

「いや、そうだけども」

「クソデーカー」

「妙にパロって来たな?」

 ニシカがルーナに銃を向ける。ピピピと音がして音声が再度再生。

「エモエモ係数、オーバー300。執行対象です」

 重がガチャンと口が開くように変形した。きゅいーん。とチャージ音が鳴る。

「リーサル、なんかよくわからないけど無事では済まない攻撃。慎重に照準を定め、対象を排除して下さい」

「おいおいそれ大丈夫なのかよ」

「大丈夫よ(真顔)」

 一方そのころ。



「よっしゃあ、ミカエラの所まで行くぞ!」

「「「おー!」」」

 リジコがバイクにサイドカーをつけ、疾走する。そして、僕は魔術で周りを見渡した。

「えーと、ミカエラは西の方で交戦中だッ! リジコ!もっとスピードは出ないのか!?」

「えー、これが限界速度だよ。そもそもサイドカーに三人も乗ってるのがおかしいんだって」

「もっと! もっとスピードを上げてください! じゃないとミカエラちゃんがッ!」

 リンさんが、横から叫ぶ。

 うーん。これはマズイな……。



 to be continued……

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