第25話 慈悲を乞う奴隷の少女、主人はドラマティックが止まらない感じに罰を下す。
奴隷少女「ご主人様お許し下さい!」
華奢な少女の声が、悲痛に響く。
主人「いいや許さんぞこのゴミ奴隷が!」ヌルッバタン
肥満体の中年は、その光景に怒号を飛ばす。
奴隷少女「どうか、どうかお慈悲を!」
少女の頬は涙で塗れていた。泥で汚れた古いメイド服。
主人「よくも俺が寝てる間にローション塗れにしてくれたな! 全身ぬるぬるで立つこともままならんわ!」ヌルッ
奴隷少女「申し訳ありませんご主人様! もう二度といたしまけんから! 最近乾燥肌で困るとこぼしていたもので保湿したほうがいいかなと」
主人「他の方法をやれよなんだよこれは! 俺のベッドまでヌルヌルじゃねぇか!」ヌルヌル
奴隷少女「なんかご主人様、生まれたての子馬みたいで微笑ましいですね」
主人「うるせぇなこの野郎! まってろそっちいって罰を」ヌルッバタン
主人「よ、この」ヌルッバタン
主人「滑って全然立てねぇぞどーすんだよこれ!」ヌルヌル
奴隷少女「頑張ってご主人様! 自分で立てないと自然界では死ぬしかないんですよ!」
主人「だからおめーのせいだろこのクソ奴隷がよおおお!!」
△ △ △
主人「くらえ右の鼻にザリガニ!」
奴隷少女「いでででで!挟んでる挟んでる痛い痛い痛い!!」
主人「そのまま今度は左の鼻に洗濯バサミ!」
奴隷少女「ダブルはキツい!ダブルはキツいって!いたたたたた!!」
主人「そのまま写メ取って、あとは加工アプリでこの状態から美人になるか試してやる!」パシャ
奴隷少女「やめてえええ!!」
△ △ △
主人「ぐっはあああああ!!!」ドサッ
奴隷少女「ご主人様ぁ!」
???「ふん、この程度とはたわいもありませんねぇ……これはもらっていきますよ」ゴソゴソ
主人「や、やめろぉ! 返せぇ……」
???「おやおや、あなたが言ったんですよ……欲しければ力で奪えと……だから力で……あなたの財布を頂いた」
???「そう」
N○K集金係「わがNH○の予算のためにね」
主人「ちくしょお!」
奴隷少女「ご主人様、大丈夫ですか!」
主人「うるせえ! お前のせいだろクソ奴隷! 集金に来たから『うちにはテレビありません』で通そうとしたのに、大音量で『カード○ャプターさくら』なんてみるからだ!」
奴隷少女「だって再放送見逃したくなかったんですもの!」
N○K集金係「まったく、あきらめの悪い人だ……」
主人「やかましい!とにかく俺はNH○など生涯一度も見たことはないわ! 金など払わぬ!」
N○K集金係「全く……また敗北せねばわからぬようですね……仕方ない」スゥ
主人「く、来るならこい!」
N○K集金係「YAT安心○宙旅行」
ビ シ ィ ッ!
主人「ぐうう!」
N○K集金係「不思議の海の○ディア」
ガ ガ ッ !
主人「ぬうう!」
N○K集金係「天才テレ○君」
バ シ ィ ッ !
主人「うおおお!?」
奴隷少女「は、発言が不明瞭でよく聞き取れません!」
N○K集金係「さあこれで終わりだ……この街」
ド ゴ ォ ッ!
主人「だぁいしゅきいいいい!!!!??」ドッサァ
N○K集金係「何人敵うわけがないのですよ……集金者に一子相伝で伝わるこの放映拳の前ではね……」
奴隷少女「ご主人様ぁ!」
主人「ちくしょお! ちくしょおおおお!!」
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