第12話 慈悲を乞う奴隷の少女、主人は今日も今日とて罰を下す。あと奴隷商人がやってきたぞヤァ!ヤァ!ヤァ!
奴隷少女「残念ながら私は『淫乱女子大生二十二才』でも、『彼氏のいない寂しい夜に体を持て余す巨乳OL二十六才』でも『熟れたメス肉が火照る団地妻三十四才』でもありません」カタカタ
奴隷少女「もうおわかりですね」カタカタ
奴隷少女「巨乳OL二十六才と言って送った谷間の写真は、Cカップの私が頑張ってお肉を集めてEカップ相当に見えるようにして撮ったものです。褒めてください」カタカタ
奴隷少女「あなたがライン上で『谷間見せて』『くびれある?』『ふともも見たいなぁ』などと写真を要求するキモイ会話は全てTwitter上にアップしてあります」カタカタ
奴隷少女「コメントも非常に大盛況であり、ぜひ照覧してください」カタカタ
奴隷少女「あなたの奴隷より」カタカタ
奴隷少女「送信っと」
奴隷少女「ふぅ」
「き え え え え え え え え え えええ!!!」
「あぁのクソ奴隷があああ!!どこだあああ!!
どこにいるうううううう!!!」
奴隷少女「あ、結構近くにいた。やっべ逃げよ」
△ △ △
主人「お、お前ええ! このクソ奴隷があああ!! お前なぁ!ほんといい加減にしろよおお!!」
奴隷少女「お許しください、もう二度といたしません!でも巨乳おっぱいプルンプルンとか書いてある出会い系にホイホイ引っかかるほうもやはり問題が」
主人「うるせええええよバーカ! バアアアアカ! お前なんか大っ嫌いだ! もう今日という今日は思い知らせてやるぞこのゴミ奴隷がああ!!」
△ △ △
主人「眼の下にわさび塗ってやる!」
奴隷少女「ああ!痛い!目が!」
主人「さらに鼻の下にキンカン!」
奴隷少女「ああああ!!」
主人「そのまま鼻フック!そして写真撮ってTwitterに晒してやるううううこのクソ奴隷があああ!」
奴隷少女「やめへえええええ!!」ギュウウウウウ
△ △ △
奴隷少女「ご主人様お許し下さい!」
華奢な少女の声が、悲痛に響く。
主人「いいや許さんぞこのゴミ奴隷が!」
肥満体の中年は、その光景に怒号を飛ばす。
奴隷少女「どうか、どうかお慈悲を!」
少女の頬は涙で塗れていた。泥で汚れた古いメイド服。
主人「よくも俺が寝ている間に額に油性マジックで『肉』と書いてくれたな! しかもご丁寧に近くに水性ペンを転がしておきやがって!
なんだ水性かとほっとして落とそうとしたら全く落ちないこの絶望をお前に味あわせてやりたい!」
奴隷少女「もう二度といたしません!お許しください! ……それと、その額のやつは油性マジックではなく入れ墨です」
主人「このゴミ奴隷がああああああ!!」
△ △ △
主人「今日は焼き肉だ!」
奴隷少女「わぁい!」
主人「しかしお前だけは白米ではなく炊き込みごはんで焼き肉を食え」
奴隷少女「ええ…」
主人「はっはっは! 魚沼産コシヒカリで食う焼き肉は最高だぞこのゴミ奴隷め!」
△ △ △
奴隷商人「あなたの奴隷をぜひお売り頂きたいのですよ」
主人「……ですがなーあれは見てくれこそはまあいいですが本当に無能で使えないゴミのような奴隷なのでとても売るなど」
奴隷商人「いえいえそういう奴隷がいいのですよ」
主人「はぁ」
奴隷商人「ああいう見た目がいいのをね、手足を切り刻んだり、鞭で打って皮を剥いでやったりして苦しませるのが特に好きな上得意がいるんですよ」
主人「……」
奴隷商人「かく言う私もご相伴に預かったことがありますが、あれはなかなかやみつきになる……
あなたの奴隷なら顔も良さもありこれくらいの金額で買い取りを」
主人「帰れ! 帰ってくれ!」
奴隷商人「は」
主人「お前のようなものに売るものはない!とっとと帰れ!」
奴隷商人「は、はぁ、では失礼させていただきます…もし気がかわったならば」
主人「うるさい! 早く帰れ!」
主人「ふぅ……何を見ているこのゴミ奴隷が!」
奴隷少女「は、はい!」ビクゥ
主人「ボケてる暇があるなら掃除でもしてこいこのグズ奴隷が!」
奴隷少女「し、失礼しました!」タタッ
主人「く、あまり甘やかしてばかりも……ん?奴隷のやつ、手帳なんぞ落としおって……」
主人「『御主人様にしてあげたいことリスト』……?」
主人「肩叩き、恩返し、お礼の手紙を送る……あいつ、こんなことを」
主人「針責め、バットで蛸殴り……水責め……」
主人「あぁのクソ奴隷があああ!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます