第8話 慈悲を乞う奴隷の少女、主人はやっぱり罰を下す
奴隷少女「ご主人様お許し下さい!」
華奢な少女の声が、悲痛に響く。
主人「いいや許さんぞこのゴミ奴隷が!」
肥満体の中年は、その光景に怒号を飛ばす。
奴隷少女「どうか、どうかお慈悲を!」
少女の頬は涙で塗れていた。泥で汚れた古いメイド服。
主人「よくも携帯電話の番号を、公衆便所の壁に『当方メタボな中年雄野郎。ハードなホモダチ募集中。けだものフレンズ集まれ!』なんて書いてくれたなあ! 見ろ! 十分おきに知らない電話番号でかかってくるんだぞ!」
奴隷少女「お許し下さいご主人様! もう二度と致しません!」
主人「当たり前だ! これ仕事で使う携帯なんだぞ! 変えるのめんどくさいんだからな! おまえ電話でいきなり野太い男の声で『なあ……ワシと狩りごっこしよぉやあ』とか『ねえ、君はどんなパンツを履いてるフレンズなのかな?』と聞かれるこの俺の気持ちがわかるかぁ! もう二十回はやられたぞ!」
奴隷少女「それでご主人様は何色とお答えしたのですか!」ワクワク
主人「楽しそうにしてんじゃねぇよこのゴミ奴隷があああ! もうこれ系はやめろよマジでやめろよ、ほんと勘弁してくれ! マジで二度とやるなよ! もう泣きそうだよ……」
奴隷少女「ご主人様……泣いてる……かわいそう……」
主人「お前のせいだあああ! このクソ奴隷があああ! やはり貴様には痛みと恐怖で思い知らせてやるのが一番いいようだなぁ!」
奴隷少女「そんな! お許し下さいご主人様!」
主人「いいや許さん犬のように苦痛で躾してやる! こっちにこいこのゴミ奴隷が!」
▽ ▽ ▽
主人「今日は凄腕のAクラス足つぼマッサージ師をお呼びしたぞ!
先生今日はお願いします!」
マッサージ師「はいどうもお願いします」
奴隷少女「すごくわかりやすいお仕置ききましたねぇ」
主人「というわけで今回は激痛足つぼマッサージだ。先生このクソ奴隷にたっぷりやってください!」
マッサージ師「はいはい」ギュウウウ
奴隷少女「あ、気持ちいいです」
マッサージ師「じゃあここは?」ギュウウウ
奴隷少女「そこも気持ちいいです」
マッサージ師「なるほどこの娘は健康だねぇ。栄養管理がいいんだねぇ」
主人「それじゃ意味ねぇよ! ……ほんとに効くのか先生の足つぼ?」
マッサージ師「いやいや効きますよぉ。悪くないと痛くないんですよほれ」ギュウウウ
主人「ああああああ!」ガクガク
マッサージ師「ああ、ここ腎臓だね。尿酸値とか高いでしょう」ギュウウウ
主人「アババババババ!」バタバタ
マッサージ師「ここは肝臓…だめだよ深酒は」ギュウウウ
主人「NOOOOO!!」BUUUUUM!
奴隷少女「マッサージ師さん、ここはなんですか?」
マッサージ師「ここ?」ギュウウウ
主人「救命阿! 救命阿!」ブンブン
マッサージ師「頭だな」
奴隷少女「ああやっぱり」
主人「このクソ奴隷がああああ!」
これは富豪の中年と、奴隷の少女との暴力と虐待、復讐と憎しみの連鎖に足つぼマッサージの激痛が響き渡る無駄にユルイ健康に気をつける物語である。
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