第3話「ござるでザマスで候」


「珍しいねー。2人とも遅刻ギリギリだよ!」


現在の時刻は8時28分。ギリギリセーフ!この3分間は短く感じました。


「うるさい。そんなことより席着けば?|愛梨(あいな)。もうHR始まるぞ?」


「分かってる分かってる〜!で?なんな遅刻しかけたの?」


「教える義理はない!」


言えません。学校通り過ぎてたなんて口が裂けても言えません。

何故ならこいつは揚げ足を取りまくる人なんです。ついでに怒るとハイパー怖い。


「教えてよー?可愛い愛梨ちゃんのお願いだよっ!」


「きm…「んー?なんか言ったのかなー?か・な・た君?」


「なんでもないです…」


「じゃあなんで遅刻しかけたのか教えてくれたなら許してあげようではないか!私は優しいのでね〜!」


「嫌だ!」


「なんd…「全員席についてね〜。HR始めるから〜」


ナイス先生!いや〜人生に初めて先生に救われた〜!いぇい!


「え〜?」


「早く席につけよ」


「むぅ〜!あとで絶対言ってよね!」


と言い残し席へ戻って行った。よし!休み時間は逃げ回ろうそうしよう。


<hr>


「お前ってさ、愛梨のこと好きなのか?」


「ブフゥ!ゲホッ、は?そんなわけないだろいい加減にしろ」


いきなりのことで口に含んでいたお茶を吹いてしまった。

因みにここは屋上。お昼休みで学校1番の楽しみと言っても過言ではない弁当を食べている。


「いや〜だってさ、お前楽しそうに愛梨と話してんじゃん?しかも若干顔赤いし」


「ちげぇわ!なんであんな奴を好きにならないといけないのさ!」


「おい…流石にそれは酷いだろ…」


「何?もしかして江青…愛梨のこと好きなのか!?いやぁ、恋っていいね〜!」


「そんなわけネェェェェェェ!なんであんな奴のことが!?」


「江青…お前もだいぶ酷いぜ…」


「愛梨ちゃん参上!聞いてましたよぉ〜!しかも録音してあげました〜!これはどういうことかな?お・ふ・た・り・さん?」


「オワタ…江青、分かってるか?」


「もちろん…ここは…」


「「逃げるが勝ち!」」


と言い、全速力で走る。ドアを開けて階段を駆け下り、そして一階まで降りた。


「どうする!?どこへ行くべきでござるでザマスで候!?」


「落ち着け彼方!語尾がおかしいぞ!あっ!男子トイレ!そこならいくら愛梨は入ってこれないザマス!」


「ナイス江青!お前も語尾がおかしいけどな!ここから一番近くのの男子トイレは!?」


「待てやぁ〜!!!」


鬼の形相で追っかけてきた。


「えーと!職員室前のトイレは後ろだし!えーと…えーと!」


「早く考えろザマスー!」


「彼方!お前も考えろォ!」


<hr>


はてどうなるか!?次回!彼方&江青死す!デュエルスタンバイ!

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