第18話「もっと好きになってやる!」

「桜!!」


俺はまだ不完全な思考能力で、桜の部屋へ向かう。

それは言うまでもない…


──桜に俺の気持ちを伝えるためだ──


このことは周りからしたらおかしいことなのだろう。

兄妹で恋愛なんて…って。

前にも言ったが俺はそうは思わない。だって桜のことが好きだから。

たった、それだけのことだ。

俺は桜の部屋の前に来た。

ドアノブをひねる。前に押す。

だが、開かない。鍵をかけられてしまったようだ…


「桜?」


反応がない。

どうするか悩んでいると、俺の頭にある案が思いついた。

俺はそれを実行する。


「桜!!!俺はお前のことが好きだ!嫌いになんてならない!むしろもっと好きになってやる!」


俺の気持ちを本気で叫ぶ──

それが俺の考え付いたことだった。

そのとき、


ガチャリ──


桜の部屋の扉が開いた。


「おに…い…ちゃん…」


「桜っ!俺はお前のことが好きだ!兄妹だろうが関係ない!俺は桜のことが好きだ!」


「う…うん!わた…しも好き…だよ!ひっぐ…うぅん…大好き…だよぉ…」


桜は澄んだ瞳から涙をぽろぽろと流した。

そんな桜を俺は真正面から抱きしめた。


「お兄ちゃん…ありがと…」


「いいよ…このままでいていいかん?いやこうしてるな?」


「ありがとぉ…」


俺は桜を抱きしめ、それも離さないように強く抱きしめた。

強く、離さないように。


<hr>


その翌日。


「お兄ちゃん!」


「ん?どうしたの?」


「何でもない!」


「何でもないんかい!」


「えへへ〜」


「可愛いので許す!」


「やった!大好き!」


「ん…あんがと」


俺は照れ臭くなったので顔を背けてそう言葉を返す。


「お兄ちゃんは私のこと好き?」


「う…うん」


「私も好きだよっ!お兄ちゃん…私のこと好きって言って?」


「す…好きだぞ。桜…」


やばい。はずかしい。いくら桜とはいえはずかしいものは恥ずかしいものだ。


「うん!私も好きだよっ!」


「さっきから俺それしか聞いてない気がするんだけれど!?」


「好きしか言ってないもんっ!」


早くもくっついちゃった2人でした。


<hr>


どーもどーも。

くっつかせちゃいました!(早すぎる)

えーと、ハロウィン編混ぜちゃってすいません。

なんかネタが湧き出て来て、やばい。

多分、ネタが尽きることはないと思うのでご安心を!

最近ですね、火曜日にお腹痛くなることが多いんですよ。

修学旅行の初めの日は火曜日です!

よし!休む口実ができたぞ!w

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