第34話「好きにしていいよ…?」


過度なリア充注意!



<hr>


「お兄ちゃん…?早く入って来てよ…」


桜が恥ずかしそうに手招きしてくる。


「ほ、本当に一緒に寝るのか?」


「あたり…前じゃん…」


「恥ずかしそうだぞ?」


桜の顔は今、熟れた苺のように真っ赤。

恥ずかしそうに見えるのだがどうして一緒に寝たがるのだろうか?


「は、恥ずかしいけど…一緒に寝たいの…」


「ど、どうしてそこまで一緒に寝たがるんだ?」


「えっと…その………お兄ちゃんと…ね?…その…えっと…」


桜の顔は元の肌色を連想させないぐらいに顔が真っ赤で、頭からは湯気が出そうな勢いである。


「や、やっぱり、む、無理して言わなくていいぞ…」


そんなに恥ずかしがられたら俺も恥ずかしくなってしまう。

なので、なるべく桜に嫌な思いをさせずにする方法を考えたら単純明快で、答えさせなくてもいいという選択肢を与えることにした。


「う…うん…ごめんね?」


「いい…ぞ」


本当は気になったが、ここは堪えることとする。


「入って来て…?」


「お、おう…」


俺もすごく恥ずかしい。兄妹とは言え、異性だし、恋人でもあるし…

いや!?嬉しいぞ!?嬉しいけど!やっぱ恥ずかしいんですよ…


「入るな?」


「うん!」


さくらはさっきは表情とは打って変わって笑顔を浮かべる。

そうして、俺は桜のベッドに入る…

桜の顔が近い…荒い息も聞こえる…


「お兄ちゃん…!」


桜はご満悦の模様だが、俺は興奮が止まらない。

このままキスしたい…と思う俺。

だが、なんとか踏みとどまる。

ここでキスしてしまったら、理性がなくなると考えたのだ。


「お兄ちゃん…?顔…赤いよ?」


「だ、大丈夫だ」


「興奮してる…?」


「う…うん…」


「好きにしていいよ…?」


それはどういう意味でだ!?…いや、一つしかないか…好きにしていいって言ったから…いいよな?


「んっ…」


そう思った瞬間、俺は桜の唇を奪う。

なんのためらいもなく、舌をねじ込ませる。

桜は口で息をしている。よってその息が俺の口に入って来て、さらに興奮を掻き立てる。


しばらくして俺は桜から離れる。

だが、俺の興奮はとどまることを知らず──。


また、唇を奪う。

今度は普通にバードキス。

キスしては離れ、キスしては離れの繰り返し。

それでも、俺興奮は収まらない。

遂には、桜のパジャマを脱がせようとする。


「ひゃぁ!?お兄ちゃん…それはダメぇ…ダメだってばぁ…いくらお兄ちゃんでもぉ…」


そう言われ正気に戻る俺。


「っ!?」


俺はとっさに後ろ向きに転がる。

そしてベッドから落ちる。


「いってぇ!」


こいつバカだろ…あ、俺のことだった。

これのせいでさっきまでの甘い雰囲気ぶち壊しとなった。


「大丈夫…?」


桜が心配そうに聞いてくる。

少しお腹が出ている。


「お、おう。ごめんな…変なことして…」


「う、ううん。大丈夫、お兄ちゃんの事、好きだから…」


「ありがと…」


「でも…ゴメンね?…その…そういうのはもっと後に…しよ?」


「おう…ごめんな?」


「いいってば!もう!何回言えばわかるの!?」


「ひゃ!?ごめんなさい…」


桜がデレたと思ったら…ツンに戻っちゃいました…


<hr>


              …はい。

↑ネタ切れ乙。

なんか甘かったのに雰囲気が…

ごめんなさい…どれもこれも彼方が悪い!

桜がツンデレになったのも…おっとこれ以上はネタバレになってしまうのでまた今度…

只今の伏線…2個

やりすぎた気がする…

そんなことよりおうどん食べたい(すっとぼけ)

誤字脱字の報告お願いします!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る