第16話「それは兄妹として?」


「……」


「あ、やっと泣き止んだ」


「俺、復活…」


「万全じゃないみたいだね」


「うん…」


「あのね?お兄ちゃん?なに君は妹に泣かされて恥ずかしくないの?」


痛いところを突かれる。


「べ、別に…」


「ふーん」


桜は不気味な笑みを浮かべている。

そのとき…


『ぐすん…』


『うぇーん!」


なんかが聞こえてくる。

でもよく聞くと…


「おいっ!これってさっきの俺じゃねぇか!やめろ!消せ!」


「嫌だよ?」


「なんで録音しやがったんだよ!」


「べっ!別に!お兄ちゃんの可愛い声がいつでも聞けるようになんかじゃないからねっ!

学校で全校放送するだけだからねっ!」


「前者よりタチ悪いじゃねーか!」


椅子から立ち、俺は声を張り上げる。


「ふふふ…」


あっやばいわこれ。ガチなやつじゃん。


「あの…すいません。全校放送はおやめください桜様」


「私の言うこと聞いてくれるなら許してあげるっ!」


あれ?なんかデジャブなきがするんだけど気のせい?


「嫌です!」


試しに断ってみる。すると…


「ふーん!じゃあこれを放送室で…」


「本当にすいませんでした!言うこと聞くので許してください」


なんの命令が来るのか…ドキドキするんだけど…


「あっ…!頭撫でてください…」


おっこれ絶対気のせいじゃないわこれ。ぜってぇデジャブだわ。

だが俺は全校放送して欲しくないため、ここは従う。


「わ、分かった…」


「お…お願いします…」


といい桜は頭を突き出して来る。

それを右手わしゃわしゃする。


わしゃわしゃ〜


「んっ…」


桜が恥ずかしそうな声を上げる。

うん。可愛い。


<hr>


「もういいよっ…」


「もういいのか?」


「うん…」


桜の顔はりんごのように赤い。

そして恥ずかしそうに俺に問う。


「お兄ちゃんはさっ…!私のこと…どう思ってるの…?」


「ん?…好きだぞ?」


「それは兄妹として?」


質問の意味がさっぱりわからない。

俺の貧弱でネジが数本ない頭では全くわからない。


「えっ?そ、そうだが…」


なんでだ?桜の質問に対して恥ずかしくなってします。


「私はさっ…お兄ちゃんのこと好きだよ…」


桜は恥ずかしそうに俺に言い、

そしてその瞬間…


───桜の唇が俺の唇に触れた。


<hr>


どうも!どうも!

毎回恒例あとがきの時間です!

いやあここを書いてる時間は疲れながら書いているのでテンションおかしいです。(主に学校とか学校とか学校とかで疲れてる)

なんかそろそろ恋愛要素入れていきます。

自分の精神が持つか心配です。(嫉妬とか嫉妬とか嫉妬とか)


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