第46話『変なこと言わないでよっ!』




<hr>


「え?本当に誰?」


「知らねー」


俺らの頭の上に疑問符が並ぶ。

泥棒か?それなら「ただいま」なんて言わないか…

あとちゃんと鍵はかけてあった、はず…合鍵を渡しているやつなんていない──。


「私、行ってくるね?」


「危ないぞ?」


「だいじょーぶ!」


といい桜は小走りで玄関に向かった。

その間に俺は謎の声の正体を推測する。

江青?な訳ない。声は女の人だった。

うーん…考えても考えても答えは分からない。

それにしても…桜の声が全くしないな…


「やぁ!かなちゃん!ただいまー!」


「え!?」


俺の名前を知っていてこの呼び方をするのはただ1人──母上だけだ…


「は、母上…?」


「何その呼び方!面白くなったわね!」


「いや…何故ここにいる!?」


母さんは海外で仕事をしていたハズ…


「仕事が一段落したから顔見せに来たよ〜。まぁ…三日ぐらいしかいられないんだけどね…!」


母さんはどこか寂しそうに言う。


「そういえば桜は?」


「んー?お手洗いだってさー」


「おけ」


「そんなことより!」


「自分の娘をそんなこと呼ばわりするのか…」


「問題なし!」


「さーちゃんはそんなことで怒んないから問題なし!」


そう言う問題じゃない気がするんだが…

そんなことを考えていると桜が戻って来た。


「ただいま!」


「「おかえり」」


ただいまと言われたらおかえりというのが家のルール。これなんなんだろうか…常識を覚えさせるためなのかな?

と、どうでもいい推測をしたら。


「あ、ちょうど良かった!今日どっか行こうよ!久々の再会ということで!」


いいな…それ。そういや桜とのデートもしてなかったし…いや、母さんがいるのか…


ピロン!


俺のスマホがなった。

LIMEのようだ。えーと…誰からだ?え?桜?口で言えばいいのに…と考えながらトーク画面を開く。


『変なこと言わないでよっ!』


と、その一文が記されていた。

俺はなんの意味なの考えた。暗号なんじゃないかと思ったりもした。

あ、俺バカだわ…そう気付いたのは数分後で…

普通に考えて恋人ということを言わないでほしいということだと察した。

その暗号(笑)を解いた俺は『了解』と送ろうとしたら、その時に『遅い!』

という返信を送られてしまったのだった…


<hr>


『覚悟』とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!私だ!…はい。

アニメ名言集Part1!ジョ○ョです。

今回は少し会話を少なくして説明文(?)を多くしてみました。

なんか会話が少ないとあまり進展がなくなる気がして避けて来たんですど、説明文を多くした方がいいと思うんです。

よりわかりやすい気がして…

どうしたらいいと思いますでしょうか?

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