第23話「ずっと手、繋いでて?」




<hr>


「………」


「楽しかったね!」


「たのしぃわけねぇダルォ!疲れたわ!帰る!帰るもん!」


「えぇ?あのね?君さ?一応私のお兄ちゃんだよ?妹より弱くてどうするの?」


「知らん!」


「うん。はっきり言わないで?悲しくならないの?」


「悲しくならないわけない…」


そう。いつも精神がゴリゴリ削れて行く。

やめてぇ桜!お兄ちゃんのライフはもうとっくにゼロよ!


「知ってた」


なんと!お兄ちゃんの考えることなんてお見通しってことか!

すげぇなぁ桜。


「でさ!次あれ行こうか!」


「立ち直り早くない?ってどこ……無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!」


俺が指をさした先──お化け屋敷。


「おいおい桜!今の季節は夏だぞ!あそこで涼もうぜ!」


「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!無理!嫌!」


「どうしてだ?もしかして怖いのか?あの強気な桜が?そんなわけないかぁ!だってあの桜だもんな!」


ここで追い討ちをかけて行くぅ!

これで桜も行くにになるだろ!


「え…う、うん!行けるもん!なんたって私だからね!」


「ちょっろ!」


「なんか言った?」


「ん?なんも」


危ない危ない口に出てた!

本当にちょろい!楽勝!いぇい!


「ってことでGO!」


今度は俺が桜の手を引っ張ってお化け屋敷の方へむかうぅ!


「待って!やっぱ無理!」


桜がなんか言ってるが無視してGO!


「ねぇ?やっぱやめよ?こんなとこ行ってもなんもならないしさ!ね?」


「でもなぁ…さっき俺も意味ないジェットコースター乗せられたからなぁ?これでおあいこだね!」


「うぅ…」


桜は観念した。俺の良心(笑)が痛むが可愛いところを見たいので我慢!


「ずっと手、繋いでて?」


「えー?」


「……」


桜の必殺技!上目遣いの炸裂!

彼方は渋々了承するのであった…

あと何気に指を絡ませてきた。


<hr>


「うわわわわわわ!」


「ちょ!怖っ!」


そのお化け屋敷は意外と怖かった。

ちらっと張り紙を見たが、失神者がいたらしい。

よくやめさせられないもんだ。


「うわぁぁぁぁ!」


「きゃぁぁぁぁぁ!」


桜を怖がらせるためにここにきたが、俺も驚いてしまっている。

その際、桜の手を握る力が強くなって行くのが感じられる。


「無理無理無理無理無理無理無理!」


「うぁぁぁぁぁあ!」


はいはい。へーわへーわ。


<hr>


ハハッ!僕はミ○キーマ○ス!……はい…

なんかどうでもいい出現方法がレギュラーになってません?

ははは。こりゃリア友に見つかったらしいですわ…

おいこら!ハチャメチャにかけないだろ!いい加減にしr((殴

…はい。

え?いちゃいちゃがないって?思ったより思いつかないんです許してくださいなんでもしまs((殴

なんかよく殴られる気がする。

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