補遺(その二)

 こんにち、ランデュレ波は、フィードバック関連電位(Feedback Related Negative Pulse)の一種とみなされている。通称としてLandure WaveあるいはL-Waveと呼ばれるが、後にはLandure-WaveletやLandure Pulseという呼称の方が専門家の間では一般的になった。日本語では一貫してランデュレ波と呼ばれている。他の事象関連電位と大きく異なるのは、外部からの刺激である「質問」に対して励起されるまでの遅れに個人差があり、その刺激を刺激として認識するまでの時間にも個人差があることである。そのため、慎重に雑音アーティファクトを取り除いたあとで、一種のパターンマッチングによって波の有無を判断する必要があった。一九八〇年代初期において、処理の大部分を手作業に頼っていたため、解析作業は再現姓が乏しく、手間がかかった。また、その手法の特性により、実際にはランデュレ波が検出されていても、「ない」と見なされる例が多く発生し、日本での当初の出現率は一二パーセント程度と、欧米の一五パーセントに対して少なかった。

 ランデュレ波とジマーとの関係については、未だにその原理は判明していない。

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