第三章 一九八〇年一〇月(ブリュメール)
集合
「ま、あらためて自己紹介といこうぜ。これから半年同じ釜の飯を食う同士、最初が肝心」
そう口火を切ったのは、入間基地からここに向かう飛行機の中でも、やたらとよくしゃべっていた小柄だけどみるかに運動神経のよさそうな男子だった。防寒着とか持ってきた? スポーツ刈りやってみたかったんだけどうちの中学絶対変で野球部以外スポーツ刈り禁止ってなんだそれって感じだよな、とか、わたしもすでに何度か話しかけられた。おれ三沢省吾、と自分の名前は言っても相手の名前を訊こうとしない。アカネ、お前ってさあ、いつの間にかわたしの名前を知っていた、不機嫌な感じの伊藤のり子に似てるって言われる? だれそれ?
わたし達は自衛隊の入間基地というところに集められ、応急処置した滑走路から小さな飛行機で北海道の帯広のそばにやってきた。来年から使うはずだった新しい帯広空港はジマーの攻撃もうけていなかった。わたし達八人はここで来年の春までジュネスになる訓練を受けるのだ。
空港のターミナルになるはずだった大きな建物の隣に、二階建ての小さな建物があって、ここがわたし達の生活の場だという。半分が教室や「教官」の事務室で、半分が寮になっている。
寮の一階の玄関そばのスペースには、グレーの長机が二つと、旅館のロビーにおいてありそうな白と黒のビニール張りのクッションつきの椅子が並んでいた。壁際には、大きな段ボールの箱がいくつも置いてある。どれもこれも新品で、この建物もまだ工事が完全におわってないんじゃないかってくらい新品の臭いがする。わたしたちはそのテーブルの周りに腰掛けて、はじめて、落ち着いて顔合わせをすることになった。
「おれ三沢省吾よろしく。じゃあ次、眼鏡の彼女」
たぶん、「彼女」という言い方がかちんと来たんだろう。あきらかに機嫌を損ねたように口もとをきっと結んだ彼女とは、まだほとんど話していない。度のゆるい銀縁眼鏡の奥の目は切れ長で、冷たい印象がある一方、色白で薄いそばかすがあるのが幼い感じもする。
「村井弥生です。よろしくお願いします。ねえ、せめて出身地とか中学の部活とか言ったほうがいいんじゃない?」
「あ、いいね。おれは東京の江東区出身でサッカー部。もどしまーす」
大げさにマイクを振り向ける仕草で、省吾は村井さんの方を指した。
「疎開する直前に住んでたのは東京の国分寺ってところ。部活はバレーボールだけど球技は苦手。後々探り合いみたいになるなら嫌だから言っておくけど、両親とも空襲で死んだわ」
みんなが一様に無言で居住まいを糺す中、わたしは思わず隣のみず稀の方を盗み見てしまう。みず稀の顔色には何のかわりもない。わたしの前に座っていた、背の高い、きりりとした感じ男子が、「しんきくせえ」とつぶやいて舌打ちした。
「で、次の人を指名するの?」
「あのさ、おれ議長じゃないからいちいち訊くなよ」
「じゃあ、あなた」
村井さんは掌を上にして、舌打ちした長身のハンサム少年を示す。ハンサムはまた舌打ちするかと思ったら、むしろにやっと村井さんに笑みを向けた。
「末松孝治です。出身は川崎。部活はバスケだけど二年の頭から幽霊部員だった。あと、生きてる家族は妹が一人だけ。よろしく」
そう言って、末松は一同の顔をじろじろと順に眺め回した。わたしはその無遠慮な視線を受け止めきれなかったけど、みず稀は、笑みを返す余裕すらあった。
不良だ。しかも結構年季の入った不良。末松は正面にいるわたしに振るかと思ったら、村井さんの隣の小柄な女子に渡した。
「弓張朋子といいます。東京の中野区に住んでました。陸上部です。父は空襲で亡くなりましたが、母親はいちおう行方不明です。よろしくお願いします」
「ゆみはり? 珍しい名字だね。」
そう言ったのは背の高いというより全体的にがっちりした体格の男子だった。省吾ほどじゃないけど、この子も何かとみんなにかと話かけたりしている。ただ、ちょっとずれてる感じで、どう答えていいかわからないことがあった。
「はい」
弓張さんは、にこり、と可愛らしい笑みを浮かべた。でもそれだけ。
実際、彼女は、女子の四人の中では一番かわいい。顔が小さくて、すこし垂れ気味のアーモンド型の大きな目をして、男子達がやや遠慮気味に彼女を窺っているがのわかってしまう。わたしの隣の村井さんはなぜかきっと唇をむすぶような雰囲気があった。その理由をわたしはわかってしまう。弓張さんはこの中では一番苦手なタイプだった。男子達が彼女をどう見なすかにもかかっているだろうけど。
「じゃあ、つぎはお願いします」
そう言って弓張さんは、無難に正面の男子に振った。え、おれ? と口にだして狼狽する感じがいかにもたよりない。視線テーブルの端に落とし、それでも精いっぱいという声で自己紹介する。
「葛原武一です。横浜出身です。サッカー部でした。兄弟は兄がいます。連絡が取れていません。よろしくお願いします」
「え、おれもサッカー部!」
と省吾が自分の鼻を潰れるまで指すと、省吾はめんどくさそうに
「さっききいた。でもおれ補欠だし、中学めちゃくちゃ弱かったし、たぶん知り合いの知り合いとかいないよ」
中学によっては正規の部活は運動系だけというところもあるから、そういう感じなのかもしれない。スポーツ刈りが全然似合ってなくて、それでいてさっきから弓張さんとみず稀のことをちらちらと見ている感じが痛々しい。そのうえ葛原くんは「しきたり」を破った。
「じゃあ、次は森永君」
そう言って、わたしでもみず稀でもなく、間に省吾はさんで向こう側にいた背の高い男子を指名したのだ。でも、誰も、指名された本人すら、それに不満を言わなかった。
「森永正です。東京出身。部活は剣道部。よろしくお願いします」
同じ中学生とは思えないほど声も太くたくましい。そして、案の条というか、森永くんはわたしではなくみず稀にバトンを渡す。「ええと、ミズキさんでしたっけ?」
「そう。でもみず稀は下の名前で名字は金村。東京の仙川市出身で、部活は帰宅部です。両親は行方不明。いいかな? じゃあアカネ」
「伝刀茜です。伝刀は伝えるに刀と書きます。金村みず稀さんと同じ中学の出身で、部活は合奏部でした。両親は二人とも空襲で亡くなりました」
「へえ、めずらしい名字だね」
と、森永くんが弓張さんのときと全く同じことを言う。
「鹿児島の名字らしくて、祖父は鹿児島出身です。わたしは一度も行ったことないです」
「同じ中学って言った? それって何かすごいんじゃない確率的に」
省吾が目を丸くしてまくしたてた。「日本中から選んだ八人の中で同じ中学からってさ」
「別に普通の公立中学校だけど」
みず稀が笑いながら首をかしげる。
でも、わたしはあまり納得していなかった。みず稀だって同じはずだ。みどりちゃんが承知していれば、三人になっていたかもしれなかったからだ。
「こういうこと言うと気分害する人もいるかもしれないけど」
村井さんが冷たい目線で省吾をひとなでした。
「わたしたちって、自分達が考えてるほどには選ばれた存在とかじゃないと思う。何万人の中から選んだとかって言われたけど、たぶん、もっとてきとう」
「別に選ばれた存在とか思ってねえけどさ」
末松が村井さんのほうに軽く顎を突き出すようなしぐさをした。
「そうやって、大人は信じられないみたいな先入観をわざわざおしつけんのもどうかと思うぜ」
「脳波の検査、受けたでしょ? あれ、うちの中学、二年生だけで二百人中受けたの三〇人くらいしかいない」
「数えたのかよ」
「ええ。一人一時間近くかかる検査なのに一週間しかやらなかったしね。それに、ここに来てるみんな、ほとんど東京か東京周辺の中学でしょ。そして疎開先で防衛庁の人にスカウトされた。親はいないか連絡がつかない子ばっかり。短い時間で条件にあう生徒をてっとりばやく集めたんでしょ。同じ中学校から二人って聞いても、べつに不思議じゃないわ」
その推理はみどりちゃんが言っていたものと同じだった。どこか雰囲気も似ている。でも、村井さんはみどりちゃんにくらべると、わざわざ敵を作るような言い方をしているのが気になった。
「まあ、そうは言ってもさ。その脳波があるのが全体の一〇パーセントだっけ? 十分おれたちは『選ばれた』って言えるんじゃないかな。あ、そうか女子は一七パーセントとかだっけ?」
森永くんはそう言ってみんなを鼓舞しようとしたのかもしれないけど、少なくともわたしにはピンとこなかった。村井さんも、これ以上話すことはないって感じで反論しない。
「ねえ、一つ確認したいんだけど」
おかしな沈黙を破ったのはおどろいたことにみず稀だった。
「あたしたちさ、ここで別に競争とかしなくていいんだよね? 八人の中で最後に残るのは四人だけとかさ。あたし、そういうの嫌なんだよね」
「今日の司令の訓辞では、訓練は厳しいけど、むしろ、どうやって八人全部卒業させるかってことを言ってたと思う」
あいかわらず自信なさげに葛原くんがぼそぼそと言った。
「そうだったそうだった。だって二年以内に五〇〇人くらいのパイロットが必要なんだろ? 競争で落としている場合じゃねえよな」
省吾が尻馬に乗る感じでいうと、それ以上誰も反論しなかった。そんなことは、ここでわたし達だけで決められる話じゃないって、みんなわかってるはずだ。みず稀はどうなのだろう。
「よかった。じゃあ、みんな仲良くできるよね」
そう言うと、意外にも村井さんと末松が大きく頷いた。末松なんて、「そんな馴れ合いなんてごめんだな」とか言いそうだったので意外だった。
「あとなんだっけ。委員長決めるんだっけ?」
省吾が大事なことを思い出してくれた。
「連絡係」
短く村井さんが訂正をいれる。
「ようは代表者だろ。おんなじじゃね」
村井さんは省吾から視線を外した。また、黙りこむかと思ったけど、たぶん、少し迷った感じで、もう一度だけ言った。「同じじゃないよ」
「じゃあ、連絡係、さっさと決めて寝ようぜ。明日六時起きとかいわれてたよな」
「じゃあ、省吾あんたやりなよ。はい、決まり」
みず稀がぽんと手を叩いた。
「ええ、やだよおれ。おめえがやればいいじゃん」
「だめだめ。あたしはもっとそういうタイプじゃない」
ここではそういう押し付け合いがないのかと思っていたけど、やっぱり始まってしまった。こんなことに時間と労力をかけるなら、本当にただの連絡係ならやってもいい。そう思って周囲を見ると、そう思っていそうな子が他にもいた。村井さんは言えばやると言うだろうし、森永くんは,早く俺に話をふれよっていう感じでやりとりを見守っているように見えた。その森永くんが、何かを言おうを息を吸った瞬間、村井さんが言った。
「伝刀さんにお願いすればいいんじゃない?」
え、なんで? わたしを含めて村井さんを除いた全員がそう思ったことだろう。だれもそうは口に出さなかったのに、村井さんの説明が続いた。
「伝刀さん真面目そうだし、向いてると思う」
「いいじゃん、やれば。あたし、プリント配るくらいなら手伝うからさ」
森永くんは、一度乗り出していた上半身をもうふたたび椅子に沈めていた。だったら、まあいいか、と思う。
「いいよ。わたし、やる」
「素晴らしい! これから隊長とお呼びします、アカネ隊長!」
さっそく省吾が騒いだ。訂正する気にもならないが、省吾はみんなを下の名前で呼ぶと決めたらしい。たぶん、これまでもずっとそういうやり方だったのだろう。わたしは自分の名字は嫌いじゃないけど、響きが重いのが今一つ苦手で、男子から下の名前で呼ばれてもそんなに違和感はない。
「ありがとうアカネちゃん」
礼儀正しく弓張さんが微笑んでくれた
「ちょっとだけ四人で話さない?」
寮の部屋は四人部屋で、一階と二階に四部屋ずつあった。だったら一人一部屋もらえるかと思ったら、当面は二人部屋で使いなさいということだった。当然のようにわたしはみず稀と同じ部屋になった。
みず稀とは、吉田の旅館で半月以上、一つの部屋で寝起きを共にした。想像していたのと違って、みず稀はちゃんと自分の服を畳んで片付けるし、洗面台も汚さないし、部屋では普通にくだらないおしゃべりやうわさ話もできる子だった。学校の教室では敵意にしか思えなかった皮肉めいた言葉が、わたしやみどりちゃんに向けられることがなかったわけじゃないけど、まあ、あれからはそれどころじゃなかったから、わたしも感度が鈍っていたのかもしれない。いっしょにジュネスになると決まってからは、そんな皮肉も影を潜めて、むしろ気持ち悪いくらいに親切にしてくれるようになった。
「なかよくしよう」
みず稀はそう言った。さっきのロビーでの「学級会」でもそうだった。わたしもなかよくするのはよきことだと思う。みず稀と親友にはなれないだろうけど、一緒の部屋で寝起きするくらいならなんとかなりそうだった。そう思うと、女子の中では一番きれいで(ゆーみんのはかわいいという感じだ)、中学生離れしたスタイルのみず稀は、その周囲を構わない態度もあって、目立つ、というか、ちょっと自慢したくなる気持ちがある。
そう村井さんが自分と弓張さんの部屋の前で立ち止まったので、わたしとみず稀はお招きに応じることにした。
部屋の中は、意外に広い。二段ベッドが入って左右に一つずつ。窓際と廊下側に勉強机が二つずつ。真ん中には小さなテーブルがある。二人の荷物は透明なビニール袋に入って、部屋の真ん中にまとめてあった。一つは赤いスポーツバッグで、もう一つは一抱えほどの段ボール箱。わたしの荷物とそうかわならない。みんな疎開先でスカウトされて、とるものもとりあえずここに来たんだ。
「まだちょっと男子には話せないんだけど」
いずれは話さなきゃいけないけど、そう、村井さんは切り出した。
「弓張さん、……ええと、なんて呼ぼうか。ともちゃんとか呼ばれてた?」
「呼ばれてたけど、それでもいいけど」
「じゃあ、ゆーみんはどう?」
みず稀が妙に元気に提案した。弓張さんは、そもそもなんでともちゃんが気に入らなかったのかわからなかったけど、うん、いい、と顔を輝かせた。こうしてみず稀はゆーみんの名付け親になった。
それからついでといっちゃなんだけど、みんなもおたがい名前で呼ぼう、ということになった。
「男子のほうはどうするの?」
思わず疑問をくちにして、しまった、と思った。みず稀は意地悪な笑みを浮かべ、あとの二人は不思議そうに首を傾げている。
「べつに好きなように呼ばせておけばいいんじゃない?」
弥生ちゃんがなんでもないことにように言った。うちの中学が特殊とは思わないけど、大半の女子は男子を下の名前では呼ばないし、呼ばせない。それができるのは、一部の華やかでかわいい子だけ。でも、普通に男女が名前で呼び合うような学校もあるとは聞いていた。弥生ちゃんなんかも決してそういう華やかなタイプとは思えない。
「ゆーみん、たぶん男子とも女子とも普通に仲良くできるんだよね。わたしには無理だから羨ましい。でも、ここではひょっとしたら男子達からも意地悪されるかもしれない。だから、そのときには、わたし達三人が守るから。ね?」
さらりと、しかし、考えてみれば変なことを弥生ちゃんは言った。でも、その意図はなぜかすとんとふに落ちた。ゆーみんは今一つわかっていないようにありがとうと言っていたけど、わたしとみず稀は、うん、大丈夫、守るよ、と請け合った。
それからわたし達は、いくつか情報交換をした。二階のトイレの男性用便器は撤去してもらうように言おうとか、篠原さんはこの寮に住むことになるらしいとか、これから半年間、訓練が終わるまで、この敷地から外に出してもらえないらしいとか。知らないことが沢山あったが、特にびっくりしたのは、「報酬」のことだった。
「衣食住は全部むこうが面倒みてくれて、それ以外にお小遣いがもらえるって。たしか毎月一〇万円くらい」
みず稀も知らなかったらしい。中学生のお小遣いとしては破格だけど、仕事をしてもらうお給料としてはどうなんだろう。
「もっと大事なのが、その後でわたし達は好きな大学や大学院にいかせてもえるってやつ。その間の授業料や生活費も全部出してもらえる」
「ほんとう? 受験しなくてもいいの?」
こっちにみず稀が食いついたのが意外だったけど、そう考えてしまうのは偏見なのだろう。それに、わたしはそこまではのれなかった。みどりちゃんのお父さんのことを思いだしたからだ。
「大学ってひどい空襲うけたんだよ」
「私達がジュネスをやめるころには立て直してるんじゃない? でも驚いた。みんな聞かされているのかと思ってた」
そう言われて不安になった。
「弥生ちゃんは……ごめん、ちょっと失礼な言い方かもしれないけど、お金とか大学進学とかの報酬があるからジュネスになることにしたの?」
「それが一番大きいかな。うちは親戚づきあいとかあんまりしなかったし、両親が亡くなったって聞いて、これからどうしようかって思ってたときだったから」
弥生ちゃんはあっさり答えた。「ゆーみんも聞かされたんでしょ?」
「聞いてた。でも、私は、どっちかっていうと飛行機に乗れるっていうのがいいなって思って」
「えー、なにそれ男子みたい」
「飛行機好きなの?」
「わかんない。乗ったことないし。あ、今日乗った。はじめて」
やっぱりゆーみんは変わった子だ。でも、みず稀は、ああ、わかるわかる、と頷いた。この二人は二人とも顔が良いという共通点以外は全然違うと思っていたけど、通じるものがあるのだろうか。
「アカネちゃんはなぜジュネスになったの?」
他人のことに興味のなさそうなゆーみんが、丸い大きな目でわたしを覗き込んだ。その答えを、用意していなかったわけじゃないけど、たぶんみんなと同じ、というそれを言ったらいかにもうそっぽく響いてしまっただろう。
「困っている人がいて、そういう人達を助けたいと思っても、何もできないでしょ? ジュネスになればなんとかなるんじゃないかと思って」
「へえ、立派じゃない」
弥生ちゃんの感想はどこか空々しかった。みず稀が、そんな言い方ないでしょ、と切りかえした。
「ようするに三人ともおんなじじゃん。女一人でも生きてく力がほしかったんでしょ? それでもって、ジマーと戦ってやっつけることまでできれば、最高じゃない?」
ずいぶんと意訳してるんじゃないかと思ったけど、だれもそれに反対しなかった。そうだね、と笑みを浮かべて、頷いていた。あなたはどうなの? と弥生ちゃんに訊かれたみず稀が、
「もちろん、みんなと同じ」
といきおいよく答えていたのが、妙におかしかった。
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