補遺(その一)
ソビエト連邦軍のアフガニスタンからの撤退の直接の原因とされる、前年一二月の発電所テロは、ジマーの襲撃によるものであったことが明らかになっている。これはのちに公になったものも含めて人類の施設に対するジマーの最初の襲撃であった。ソ連政府はジマーの存在を西側諸国に対して通知する準備をしており、アフガニスタンからの撤退はその最初のサインとなるはずであった。ジマーの人類による宣戦布告とされる五月二三日の襲撃が、アフガニスタンからの撤退表明のわずか二日後であった理由については、当時もその後も多くの推論がなされれている。
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