第2話俺の彼女!?

俺には、とっても可愛い彼女がいる。

とっても可愛い。学校1と言わず世界一可愛い。俺の彼女のことを可愛いと言わない奴がいるならば頭がおかしいと思う。

だって、俺の彼女はとっても可愛いのだから。

そう、真剣に語っている少年がいた。

その少年というのは勿論俺近藤昌幸こんどうまさゆきである。

そのポエム?なのか小説なのかわかんないけど、今俺の話を聞いてくれているのは我が妹近藤咲こんどうさき

ちょっと童顔で肩ぐらいまで髪があって、まだ小学生感があるような中学1年生である。

「で、どうだった。この文章は!」

「えーと、はっきり言っていいのかな?」

「おお、良いぞ!というよりもどんと言って欲しいね!」

「えーと、じゃあ言うよ。この彼女の子ってモデル《ヒロイン》私だよね!」

「いや、違うから。うん、どこも一緒じゃないと思うよ」

「え、特に世界一可愛いとか」

「はあ、確かにお前は可愛いと思うよ。この地区では」

俺の妹は、俺が住んでいる地区で可愛いとちやほやされていたから、自分が可愛いと思っている。

その他にも・・・・・・・・

「これって、妹になるんでしょ!そして、結婚するんでしょ!まさに私とお兄ちゃんだよね!」

そう、俺の妹近藤咲はお兄ちゃんのことが好きすぎる妹なのである。

小学生の時は可愛いな、というよりも俺と結婚するとか言っていて、とっても嬉しかったけど、さすがに中学生にもなってそう言うにはちょっとばかし言われるほうが恥ずかしい。

「もう!お兄ちゃん聞いてるの!」

「ああ、ちなみに、これはお前がモデルじゃないからな」

「えー絶対にそうだよ!」

「ま、いいさ。で、今日の晩御飯なにがいい?」

妹は頭に人差し指だけ当てて

なにか思いついたのか手をぽんと叩くと

「コロッケ!」

と元気な声で言った。

「わかった」

俺は、料理ができる。しかもふつうに両親よりできるのである。

なんでかって、そんなのは簡単である。いつも両親が遅くに帰ってくるせいで作らざるおえなかったからではなく、中学高2年生まで、料理人を目指して料理を真剣に勉強していたからである。だから、その流れで今も家の晩御飯は俺が作っている。

ちなみに、俺の今の将来の夢は作家である。

「今日のコロッケどうだった?」

「んーとね、いつもにましておいしい!」

「そうか、それはよかった」

「でさ、お兄ちゃんが書いている小説って絶対最初に彼女になるって展開多くない?」

「え?そうかな・・・・・・・・」

俺はそこで思考を張り巡らせていた。

「確かに、そうかも・・・・・・・・・・・」

「やっぱりね。お兄ちゃんそれってそんなにお兄ちゃんって彼女がほしいの?」

「うん。まあな」

「へえーそうなんだ」

妹とこんな話をした次の日。

俺の下駄箱に一通の手紙が届いていた。

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