第25話 眩の家。

そんなこんなで、日曜日である。

ということは、眩の家に──をしに行く日であるということだ。

「はあ、どうしたものか……」

「なに、お兄ちゃんため息なんてついてんのさ。別に唯単に──するだけでしょ?」

「そうだけどさ、でも、緊張するだろ?」

「そうかもだけどさ、今さらだよお兄ちゃん」

「はあ、そうだよな」

そして、眩に家前。

「でけーな」

「そうだね」

俺と咲は、眩の家の大きさに驚いていると、玄関から、人が出てきた。

「お嬢様のお友達ですか?」

「はい、まあ、そんなところです」

「では、お嬢様を呼んできますね」

「なあ、メイドって存在したんだな」

「そうみたいだね」

そして、数分後。眩が玄関から出てきた。

「近藤君と近藤君の妹さん。こんにちは」

「はい。今日は、よろしくお願いします」

「こんにちわ」

なにやら、火花が飛んでいるような……

「じゃあ、もうお父さんいるから、入って」

「わかりました」

「…………」

そして、俺たちは、眩に家に入った。


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