第36話後編3 800R~part1~
いろいろな競技が終わり、午前中最後の競技800Rの時間になっていた。
「はあ、なんか緊張する」
「そう?唯走るだけだよ」
隣には、クラスのハチマキを巻いたであろう眩が立っていた。
「それは、そうとさ。二人ともリレーに出るわけですし、変わってくれてもいい気がするんですけどね」
「まあ、そうは、言っても、生徒会メンバーの半分がこのリレーに出るわけだからしかたないかな」
「そうですね」
「ではでは、午前中最後の競技でありぃぃぃ!そして、最も盛り上がるぅぅぃうぅ!800リレぇぇぇぇぇぇっっぇぇぇ!!!!の始まりです!」
放送子がこれでもかと言わんばかりの声で、800リレーの、入場していいですよという合図をした。
「では、入場してください」
「よし!絶対勝つぞ!」
「おおおお!!」
3年生は、今年最後の体育祭ということもあり、1、2年生に比べて、やる気が違った。
そして、最後の人も入場し終えたところで、俺たちも所定の場合までいく。
「では、全員所定の位置についたところで、もうみなさんわかっていますよね!そう!ルール説明ぇぇぇ!!」
そう、ここの体育祭は、いちいち競技のルール説明という時間を取り入れている。
「では、800リレーのルールを説明しますよ。まず、女子のルールは、はじめはセパレートコースで行ってもらい、そのあと、第2走からは、オープンコースです。ですが、これでは、つまらないので、誰がどんだけ走ってもいいです。しかし、全員が走るという条件のもとで。そして、男子のルールは、女子どうよう誰がどんだけ走ってもいいですが、男子の場合は、すべてオープンコースにします!」
俺は、もう何回目だろうか。この競技ルールの説明を聞いて驚いたのは。
というか、誰がどんだけ走ってもいいって。つまり、極端な話、一番最初の走者が、1メートルでもいいわけか。まあ、そんなことするわけないと思うけど。
「では、リレーに出る人たちは、自分の位置に行ってください。男子からスタートです!」
そして、俺が自分の位置に着いたころだろうか。俺は、驚愕の光景をみてしまった。なんということだろうか。俺たち意外のところは、4走者以外1走者あたり、100メートルぐらいしかないのだ。それに対して、俺たちは……1走150、2走150、3走200、そして俺は、300。といった感じであるのに対して、1走~3走100、4走500といった感じのものであった。
だから、俺だけ、1人寂しく立っているという状況になっていた。
そんな、俺の心境など露知らず、無情にも開始の合図である音は、会場中に響くにだった。
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