第22話 俺の妹は、やはり俺のことが好きである ~前編~

「近藤君」

「はい。なんでしょうか?」

「さっきの──にことについてだけど、今度の日曜日でいいかな?」

「えーと、ちょっと待ってくださいね」

えーと、日曜日、日曜日………って妹と一緒にケーキ作る約束してしまった日では。

「えーと、ちなみに、日曜日以外ならいつならいいですか?」

「んーと、正直に言っていい?」

「はい」

「今度の日曜日ってことは、決定事項なの」

俺の脳で決定事項なのーがリフレインする。

えーと、つまり、俺に拒否権がないわけ……

「ごめんね。お父さんに言ったら、今度の日曜日にしなさいと……言われて。というか、今度の日曜日でなかったら今度の日曜日逃したら、一年後だと。で、もし、今度の日曜日に私に会えないのなら、私が出てく日から、ど、同棲しろって………お父さんが」

ええぇぇぇぇぇぇぇ‼なんか、やばくない!この人のお父さんとんでもないこと言ってくれるね!

「で、どうする?私としては、そのしてもいいけど?」

ちょ、そんな上目遣いやめて!俺には、絶対に惚れさせてやるって決めた御崎百瀬がいるのに、眩に堕ちてしまいそうになってしまうではないか!

「だ、だめですよ!年頃の男女が、ど、ど、同棲なんて……」

「そ、そうね」

「じゃあ、今度の日曜日ね」

眩は、ダッシュで帰っていった。

「やべーな。これ」

帰ったらどうなるのかと、不安を抱きながら、帰った。

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