第16話 デート
「で、デートって、どこにいくんですか?」
「このショッピングモールだよ!」
「へえー、そうですか」
なんと言うこと、俺は、これで、妹も含め、3回目にあたるデートであったが、(百瀬と行った時は、俺が勝手にデートだと思っている)その全てがなんとショッピングモールなのである。
なんか、
「なに、そのそっけない感じ。さっきも言ったけど、美人とデートできるんだよ?」
「はあ、デートって。さっきは、なんとなし、デートと言うことにしましたけど、これ、唯の買い物じゃないですか?」
「むー、なに!別にいいじゃない!デートって言ったって!」
俺は、最近この人のキャラクター性がいまいちわかんない……
「はあ、わかりましたよ。これは、買い
「うむ、よろしい」
そこから、買い
案の定、まず最初に洋服屋に行った。
なんと言うことだろうか、これでこの半年で2回もこの洋服屋に来ている。
もうそろそろ店員さんと顔見知りになってもおかしいくないころあいだと思う頃だが、なんと言うことか、俺がここを訪れる度に店員さんは毎回変わっているのだ。
だから、俺は、毎度毎度同じことを聞かれる。
「ここ、初めてですか?」
と。まあ、初めてでは、ないのだけれど、絶対に俺は、初めてですと答える。
まあ、その方が楽なのだから。
いろいろと。
「じゃあ、昌幸君。私に似合いそうな服選んで」
おっっと!この展開は始めてだ。なに、似合いそうな服を選んで?無理だよ!だって、この人なに着ても似合いそうだもの!
「ねえ、早く」
「わかりました」
んーと、なにがいいかなー。やっぱり、ここが、この白のワンピースかな?や、でも、待てこのこの白のプリーツスカートに、タンクトップがいいよなー。くっそーどっちがいいんだ………俺は、悩んだ末に、白のワンピースを選んだ。
理由は、もし、買ってとか言われても、俺でも、買ってあげられそうだったから。
「この白のワンピースで」
「へえー、そっか。じゃあ買って」
おお!俺が予想したことが起こった。
なんというか、嬉しい
「はい、わかりました」
それから、俺は、4500円のワンピースを買ったあと、洋服屋から移動し、これもまた、百瀬と行った時のように、ゲーセンに行き、
太鼓を叩くゲームや、ヘッドショットを狙うゲームなど、まあ、その他いろいろと遊んだ。
そして、百瀬と行った時のように、またもや、昼を食べるところを逃してしまったのであった。
「ねえ、どうしよう?」
「どうしましょうね?まあ、俺としては、このショッピングモールにある、食品………いえ、なんでもないです」
「じゃあ、待とうか」
「わかりました」
そこから、俺たちは、ショッピングモールを散策した。
もうすぐ30分たとうとした時のことである。
「こんちにわ、眩先輩」
そう、挨拶をしてきたのは、御崎百瀬であった。
「こ、こんにちわ。百瀬さん」
「ところで、近藤君とデートですか?」
単刀直入に聞いてくる百瀬。
それに動揺する眩。
おお、これは、このあとどうなるか、見ものだなーとか、あ、俺あくまでも部外者なんでとか鷹をくくっていたら、眩と百瀬がこちらをぎろりと睨んできた。
「あのーなんで俺は、睨まれている?」
「そんなのも、わかんないですか、昌幸は」
んんー!!昌幸?そんな風に呼ばれた覚えなんてないんですけど。
「もう、そんなもわかんないのーまさ君は?」
いや、なに言っちゃてんの?この人?
「はあ、じゃあ、しょーがないですね。この私が………」
「じゃあ、私が………」
「……?」
「あ、そろそろ帰らないといけません。では、また昌幸君」
「ああ、そのー、私やっぱり、貴方のこと嫌いなんで、帰りますね!」
二人とも、急いで帰ってしまった。百瀬に至ったは、嫌い発言して行ったし、なんかもう、俺って百瀬に嫌われてない?とか思い始めてたのが、馬鹿馬鹿しくなってしまった。
それに、あの、睨みは、なんだったのだろうか……そんなことよりなんで二人共に急いで帰ってしまったのかなー。
さっき、二人が向いていた方向に目を向けてみるとそこには、清流高校生徒指導担当冷酷の鬼と言われている神林恭二がいた。
ああー、なるほど。生徒副会長と風紀委員長がこんなところで、男の子いたら、やばいもんね。って俺も危なかったじゃん!
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