第11話 妹とデート⁉
今日は、妹とデートする日である。
妹とデートなんておかしいと思うだろ。それは、妹デートとしている張本人が一番分かっている。
そして、妹と今来ているのは、みんな大好き、ラオンリー。
え、ラオンリーを知らない。ラオンリーとは、王手、アニメショップだ。
なんで、妹と一緒にアニメショップなんかに来ているからって。そんなの俺が生粋のアニメオタクだからだ!
「ねえー、お兄ちゃん?」
「ん?なんだ?」
「私は確かにお兄ちゃんにエスコートしてって言ったよ。でも、誰がアニメショップに連れて行ってなんて言ったのかな?」
「いや、知らないし。だって、お前が俺にエスコートしてって言ってきただろ。だから、俺が一番上手くエスコートであろうアニメショップにしたんだが?」
「そう。でも、だめ!アニメショップなんて、ちょっとだけ、グッズ見て終わりじゃん。それなら、よっぽど洋服屋のほうがいい」
なに、アニメショップは、ちょっとだけグッズを見たら終わる?でも、それ言ったら俺かたしたら、洋服屋も一緒だと思うけど。と思ったけど、それを言ってしまうと面倒なことになりそうなのでやめといた。
「へいへい、分かりました。じゃあ、どこにすればよかったですかね?」
ちょっと皮肉気味に言った。
「むー。なに、機嫌悪くしてるの。せっかく楽しい、デートにはずなのに!っていうか、そういうことを普通デートしている女の子に聞くかな?」
「っう、それは・・・・・じゃあ、ショッピングモールに行こう!」
「やだ!」
即答であった。
「なんで?」
「普通すぎるから」
その普通という言葉は、前に百瀬と二人で来たときにも百瀬から、同じような言葉を聞いていたから俺は、百瀬に言ったように妹に言った。
「ショッピングモールでデートって普通だと思うよな。でもな、そんなのこの俺の手にかかれば、王道とも言えるショッピングモールでのデートが、一風変わったデートになるから」
「へえー、そうなんだ。でも嫌!」
「え、なんで?」
「だって、そんなこと言ったてお兄ちゃんの一風変わったデートってやつって、服見るとかそういうやつでしょ」
「え、なんでわかった」
「そんなの簡単だよ。日頃のお兄ちゃんを見ていれば」
どうやら、日頃の俺を見ていれば、これぐらいのことぐらいわかってしまうらしい。
「じゃあ、どうすればいい」
「はあーもうわかったよ。お兄ちゃんにエスコートしてって言ったけど、お兄ちゃんにはまだ早かった見たいだから、私が、お兄ちゃんをエスコートしてあげる」
妹にエスコートしてもらうってなんというか、釈然としないけど、この際しょうがないか。
「じゃあ、ゲームセンターに行こう!」
「え?」
「なに、その顔?なにか不満でも?」
「不満ってわけじゃないけど、アニメショップはだめなのに、ゲームセンターはいいんだーと思って」
「うん。ゲームセンターは、まだいいの。だって、アニメショップと違って、お兄ちゃんと一緒に遊べるから」
妹は笑って、そう言ってきた。
「そうか」
「うん」
それから、妹とプリクラを撮ったり、対戦型ヘッドショットゲームをやったりして楽しい時間を過ごすことができた。
未だに対戦型ヘッドショットゲームってのはよくわかんないけど。
でも、今日の妹とのデートと言えるかは分かんないけど、兄妹して一緒に遊んでたことはとってもよかったと俺は心の底から思えた。
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