第29話 睡眠

今は、眩の部屋。もちろん二人だけだと言いたいところだけど、今は、眩の部屋に俺一人という状況だ。ちなみに、眩は、咲の部屋にいるらしい。

なんというか、そのあれだな、女の子の部屋に二人だけでいるのも相当に恥ずかしいけど、女の子の部屋に一人だけになる方がよっぽど、恥ずかしいってことがわかったな。

それに、一人だけだと、なにをしていいのかわからず、部屋の周りをキョロキョロと見てしまう。やっぱり、学校のアイドル神崎眩なだけあって、部屋は、綺麗だと思っていたけど、キョロキョロと見ている内に気づいてしまった。お菓子のゴミが一杯に入っているであろうゴミ袋の端が見えてしまって、いた。

「いつ捨てるんだろうか?」

だって、たぶんだけど、あのゴミの量は、凄いと思うぞ、あの日生徒室であったときの眩のことを考えると。

まあ、どうにか、捨てるいるんだろうな。メイドさんとかに頼んで。

それから、一時間経った時だろうか。

もう、この女の子の部屋に一人という状況にも馴れてきて、周りもキョロキョロしなくなったせいか、急に睡魔が襲ってきて、俺は、その睡眠に勝つことが出来ず、眩が部屋に戻ってくる前に寝てしまった。

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