第39話 御崎百瀬

今の俺の状況を説明しよう。

厳つい男に持ち上げられていて、風紀委員長である御崎百瀬のところまで、運ばれている。

……俺なんか、やらかしたっけ?なにもやってない気がするんだけど。

そして、遂に御崎百瀬が待っている教室の前まで来ていた。

そこで俺は、一つ提案をしてみた

「もう、ここで下ろしてくれないでしょうか?」

と。だが、勿論というべきなのか、

「駄目だ」

と言われた。俺って、そんなに信用ないの?

生徒会長やってるのに。

なんというか、悲しい気持ちになってくるな。

「では、入るぞ」

ガチャリ。


私の名前は、御崎百瀬。

この学校の風紀委員長として 、学校の風紀を守っている。

でも、最近こんな噂を聞く。

──生徒会長が風紀を乱している

と。だから、今私は、風紀委員である。フェルトちゃんに連れてくるように頼んだけど。

「……強引に、そう、あのよくフェルトちゃんの側人たちを使って、運んできたりしてないよね?うん、そうだよね。いくら、フェルトちゃんだって、そのくらいの常識ぐらい持ってるよ」

程なくして、扉の向こう側から、こんな声が聞こえた。

「もう、ここで下ろしてくれないでしょうか?」

たぶん、近藤君がそう提案したのだろうけど、

「駄目だ」

そう言われていた。

っていうか、フェルトちゃんなにやっての!あんだけ強引な手だけは、駄目だって言ったのに。

そして、

──ガチャリ。

という音と共に、扉は開けられた。

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