生徒会にて。

「はあ、俺はなんていうことを………」

「そうそう、君は、なんてことを言ってんのさー」

眩は、どこか楽しそうな感じに聞こえた。

「いやー、なんか、あの時は行ける！って思っちゃたんです」

「ふふ、そうだね。『明日へ、羽ばたけ、世界に注目されろ、棚田街！』だっけ？」

「か、からかわないでくれます！」

いや！確かに、俺が逆の立場だったら、からかうと思うけど…

「いやいや、まあ、面白いしね」

「面白がらないでください！」

眩は、いきなり真剣な表情になって

「で、どうするですか？」

このどうするですかとは、言うまでもなく、『明日へ、羽ばたけ、世界に注目されろ、棚田街！』のことであろう。

「はい。それについては…………なにも考えていないので………一緒に考えてくれませんか？」

「えー、どうしよっかなー。じゃあ、ひとつだけ、約束してね」

「はい」

「私の────」

俺は、聞いた途端に目を見開いた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい