雪平つつ

小説・人狼ゲームを初めて読んだときのような興奮。それほどに、猛烈に読ませる。 タイトルの立て方でタダモノではない感じがあって読み始めたが、期待を大幅に上回る素晴らしさ。 キャラ…続きを読む

★を５つつけたい。 読後感が素晴らしすぎて、ちょっと言葉に詰まる。 カクヨムでも傑作はいくつもあるが、ロードムービー調の純文学なんて何年ぶりかに読んだし、こんな傑作であろうこと…続きを読む

いつも疑問に思っていた。 ただの交通手段なのに、なぜ飛行機は特別なのだろう、と。どんなに長くても半日程度なのに、グレードやラウンジに執着するのはなぜなのだろう、と。毎日の通勤電車…続きを読む

U2に表題の曲がある。 この曲の構成全体の内、ほとんどがイントロで、歌が始まってもヒラウタのまま、しゅっとタイトルを歌って終わるような歌だ。なのにとてもドキドキして、聴かせるのだ…続きを読む

小説は何を書いて、何を書かないか、が肝要なのだろう。 いわんや、短編ならばなおさら、研いで削って、旨味だけを残す。 …理屈はわかっても、そうそうできるものでもない。私なんかは足…続きを読む

クセのあるモノローグから始まり、 やけに偏屈な日常描写が続き、 そこから想定外の事件が立て続けに起きる。 この書き方、只者ではない（笑） 2話まで読んだ感想は、 「ヤバいものみ…続きを読む

このお話から学べることは多いけれど、
だからと言ってどうにもならないような、ツラく悲しい物語です。

絶望ってこういうものだな、ということが
沁み入ります。

はあ…😢

一言で言うなら、美しい百合小説です。 ただ、耽美的過ぎはしない、広い読者層が楽しめる、ちょうどいい塩梅の書き口。 作者さまの高い力量にしみじみ脱帽です。 軽妙な関西弁の会話と互…続きを読む

強烈な記憶障害。 少年の語り口なのに、出だしはとてもスリリングです。 映画メメントなみに切実。 また、どこかノスタルジックな印象を与える文体。 ところが！ ストーリーは急展開、…続きを読む

比喩表現がとても美しい小篇。 黒い雲に覆われた世界で一人。 命消えゆく彼が取り戻したかったもの。 それは果たして、成るのか。 あながち起きなくもないディストピアを考えさせら…続きを読む

命がかかったらどこまでできるのか。

バットと包丁と国際的通販サイトでなんとかできるのか。

おそらく文章としては最速レベルのスピード体験。

このたった数分間の戦い、結果は？

こういう作品にwebで出会えることを嬉しく思いました。 幽霊船で冒険！乗組員はぜんぶ幽霊！？ なんというイマジネーションでしょうか。 スティーブンソンの「宝島」を思い出す出だし…続きを読む

気持ちを正直に、適切な言葉であらわす。

大事なのは、それだけなんだな。

作中でも書かれているように、スティーブン・キングの「ミスト」を思わせる導入。 しかし、日本の高校生の主人公の視点がリアルで、ヒロインも含めて読みやすく、惹きこまれる。日常→事件への…続きを読む

U2の名曲 「Where the streets have no name」 は、印象的なイントロが2分近く続き、歌いだしたと思うとサビがなく終わる。だが、それが不可思議な余韻を残…続きを読む

この作者さんはありえないくらい文章が上手い。のみならず、構成も絶妙で、アメリカンドラマよりも気になる展開。 そしてとにかくすごいのが一人称の描写力。話の都合を感じさせないリアリテ…続きを読む

入りからスリリングで読みやすく、展開もあっと言わせ、解決かと思いきや、大きなオチまで、起承転結が完璧に仕上がっています。勉強になりました。 そしてまた…、そういう技巧的なところはさ…続きを読む

とても広い世界、とても長い時代を本当に上手に描いている。ラストに至る流れも素晴らしい。
なかなか無いレベルの短編。
こんなレビュー読んでないで早く本編を読んで欲しい。

アシモフとかクラークとかのような、骨太な世界観に裏打ちされたSF短編。 同じ作者の短編を幾つも読みたい。 こういうの、みんなにもっと読んで欲しいなあ。 タイトルがちょっと堅いかも…続きを読む

隠し砦の三悪人という古典にインスパイアされたのだろうか。 文章が全体的に巧みで読ませる。 三人の「悪人」、薄鈍、傷物、宿六のキャラが良い味で、彼らがなにを狙っているのかが気になる…続きを読む

美しく切ない小篇。 2011年から11年が経った。主人公は、地元の美しい桜と向き合う。 最後の、家族と〜の表現に、万感が集約されている。 この小説自体が、福島の桜のようにひっそ…続きを読む

「意味が分かると怖い話」は数多く出版されていますが、叙述トリックやミスリードという、文芸ならではの技巧が必ず入っています。 筆者はそれに真向からすがすがしく挑戦していて、たくさん…続きを読む

主人公の呑気な日常を独特の書き口で軽妙に描いている。中二病ってそういえばこういうものだったよ、と思い出させてくれる。 登場人物がすべて愛らしく書かれており、それが主人公の性格の良さ…続きを読む

おそらく人称のリアリティを担保するためにあえて不親切に書かれていて、とても難解ではある。 ただ、モチーフ、書き口ともに天才性をひしひしと感じる。第一話の驚きといいメダカのメタファ…続きを読む