留守電だけ、の野心的なスリラー

留守電だけで物語を描く、野心的で技巧的なスリラー。
最初…というか２話あたりはやや読みづらいのだけど、3,4話に進むにつれ、モノローグが迫ってくる感覚を覚える。

個人的には、結末やその手前の独白はあまり好みでないが、物語のカタルシスとしては妥当だと思うし、ここまで読ませる筆力については申し分ない。

とくに、ミアの一つ手前が圧巻だった。

小説書きの皆さん、ぜひ一読を。